出版社内容情報
今日はおばあちゃんのお誕生日でも、お祝いの日でもありません。でもウサギは、おばあちゃんに特別なものをおくりたい気持ちになりました。カラスから「特別なおくりものになりそうなものを見た」と聞いたウサギは、はりきって出かけます。大きな森をぬけ、湖を渡り、山を登って…ウサギが見つけた最高のおくりものとは?
内容説明
その日はおばあちゃんのおたんじょう日でも、ウサギたちのとくべつなおいわいの日でもありませんでした。だけど、おばあちゃんになにかとっておきのおくりものがしたいな。そこでウサギはひろくてふかい森のなかをすすみ、おおきなおおきなみずうみをわたり、あなあき山をのぼって…おくりものをさがすぼうけんにでかけました。
著者等紹介
スミス,レイン[スミス,レイン] [Smith,Lane]
アメリカ・コネチカット州在住の絵本作家。『くさいくさいチーズぼうや&たくさんのおとぼけ話』(ほるぷ出版)でコールデコット賞を受賞、『グランパ・グリーンの庭』(BL出版)でコールデコット賞オナーリスト、『こどものなかま』(BL出版)でケイト・グリーナウェイ賞を受賞、またニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を5回受賞、エリック・カール絵本美術館とソサエティ・オブ・イラストレーターズから生涯功労賞を授与されている
田元明日菜[タモトアスナ]
福岡県出身、早稲田大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
57
読友さんの感想を読んで、そしてレイン・スミスの作品ということで。実際、人に何かを贈るって難しい。私はいつもあれこれ考えすぎて迷って時間切れにあたふたとなる。でも、この子はおばあちゃんへのおくりものを・・・心温まる結末にほっこり。ピュアであることの素敵さ!2023/02/19
わむう
33
特別な日ではないけれど、おばあちゃんに喜んでもらいたくてウサギはカラスに教えられて森にプレゼントを探しにでかけます。三日月からは笑顔を、もりのえだつきからは杖を、鯨からは美味しい水を、火山からは癇癪玉を勧められますがピンと来ません。するととっておきの人参を見つけ、おばあちゃんに届けますがお腹が空いたウサギはたくさん齧ってしまいます。それを見たおばあちゃんの言葉が素敵な絵本でした。2023/04/05
ヒラP@ehon.gohon
24
おばあちゃんへの贈り物を探して歩くウサギのぼうやの冒険ばなしです。ちょっと幻想的で、不思議な世界が印象的です。 お誕生日でも、特別な日でもないけれど、何かを贈りたいウサギくんの気持ちが最大の贈り物だったようですね。 ウサギくんが来てくれただけで嬉しいおばあちゃんの気持ちが、よく解ります。2023/03/14
ツキノ
19
2022年12月発行。ウサギの子が特別な日ではないけれど、おばあちゃんに贈り物をしたいと思いつく。カラスに「とっておきのおくりものがあるよ ここからとおくないところにね」。だったら、さがしにいってみようかな、と広くて深い森の中を進んでいく。出会ったのはまんまるおつきさま、もりのえだつき(呼び名がピンとこない)、大きな大きなさかな、火山。あなあき山を登ってついに!おばあちゃんのビジュアルがなんだか凄い。わたしがおばあちゃんでも同じことを言っただろうな。【96】2023/06/20
anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。タイトルに惹かれて。敬老会にいいかなと。誕生日でもない、何かの記念日でもないけれど、おばあちゃんに贈り物をしたくなったウサギ。出会うものたちに「とっておきのおくりもの」の相談をしながら、冒険することに……。最後に見つけた「とっておきのおくりもの」にクスッとし、それに対するおばあちゃんの対応にほっこりする。記念日でなくてもプレゼントしたくなる気持ち、素敵だね。うれしいね。絵が好きな部分と苦手な部分があったな^^;2023/02/18