出版社内容情報
平安時代から親しまれてきた折紙.その折紙の特性を生かし工学的に応用するために「折紙工学」が提唱されている.ソーラーセイルやハニカムコアなど,コンパクトに収納でき,強靭で軽量な構造物への応用が期待され,近年では世界的にも注目を集めている.そんな折紙工学の基本的な考え方はもちろん,新たな折紙模型創出のためのヒントまで含めてくわしく解説.折紙と幾何学とものづくりをつなぎ,無限の可能性を秘めた折紙工学の精髄を第一人者が語り尽くす.
目次
第1章 折紙工学とは
第2章 幾何学の基礎と折紙への応用
第3章 螺旋構造と折り畳みの基礎事項
第4章 折り畳みのできる模型と形が可変な立体模型
第5章 2枚貼り折紙
第6章 コアパネルと3次元のハニカムコア
第7章 折紙の工学化の課題と期待
付録
著者等紹介
野島武敏[ノジマタケトシ]
1969年、京都大学大学院工学研究科修士課程修了。工学博士。京都大学工学部航空宇宙工学科助教、オックスフォード大学理工学部シニア・リサーチフェロー、東京工業大学イノベーション研究推進体特任教授などを経て、現在、株式会社アート・エクセル折紙工学研究所主宰。文部科学大臣賞科学技術賞研究部門(2009年)、日本機械学会論文賞(2008年、2015年)、日本応用数理学会論文賞(2015年)などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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