内容説明
推進/反対の二項対立の先鋭化をよそに、原発新増設は着々と進む。それは本当に安全なのか?コストは安いのか?廃棄物をいったいどうする?そしてなぜ、私たちはこれほどまでに“原発”を忘れたいのか?―答えはすべてこの本に全部書かれている。関連各分野の第一人者による論考に、東浩紀と編者の鼎談「報道・ネット空間・無気力の連鎖から、先へ」、泉田裕彦元新潟県知事インタビュー「歴史に対して責任を果たしたい」、小泉純一郎「夢からさめたこの国は、これからどこに向かうのか」、そして瞠目のコラム、もんじゅ君の描き下ろしマンガなど、この1冊で現在の、そして今後10年間の“原発問題”のすべてを見通す。
目次
“原発”基礎知識
それでも醒めない「もんじゅの夢」
第1章 原発の現在(エネルギー基本計画 偏りと漂流―現在のエネルギー政策について;廃炉 福島第一原子力発電所の廃炉の前途―混迷からの救出 ほか)
第2章 原発を考えるための4つのポイント(供給安定性 エネルギー安全保障から見た原子力;環境性 地球温暖化対策と原子力発電 ほか)
第3章 「核」か「原子力」か(核武装 核燃料サイクルと独自核武装の“幻影”;日米原子力協定 日米原子力協定―日本の再処理とプルトニウム保有への米国の懸念 ほか)
第4章 原発の未来(脱原子力 脱原子力を決めたドイツ―背景と課題;交付金 原発立地自治体と交付金 ほか)
著者等紹介
津田大介[ツダダイスケ]
ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。(有)ネオローグ代表取締役。「ポリタス」編集長。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。早稲田大学文学学術院教授。大阪経済大学情報社会学部客員教授。テレ朝チャンネル2「津田大介日本にプラス+」キャスター。J‐WAVE「JAM THE WORLD」ナビゲーター。一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う
小嶋裕一[コジマユウイチ]
1982年生まれ。「ポリタス」記者。映画作家。宮崎県出身。明治大学理工学部電子通信工学科卒。日本映画学校卒。インフォグラフィック「あなたは原発の寿命を知っていますか?」が第19回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門の審査委員会推薦作品に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びす男
栗 餡子
yahiro
yacchan2018
Olly