出版社内容情報
有機化合物の構造解析に必須のツールであるNMRの基礎の基礎について,実例を交えながら,バランスよくまとめられた入門書.化学シフト,スピン-スピン結合,化学交換,スピン緩和の起源や,それらがスペクトルの形に与える影響といったNMRの原理について,簡潔に説明.また時代の流れに合わせ, INEPT, HSQC, 3次元 NMR 実験技法についても解説している.NMRを使う人の必読書.
原著名:Oxford Chemistry Primers Nuclear Magentic Resonance 2E
1 はじめに(はじめに/角運動量と核磁性/NMR 分光法/まとめ/演習問題)
2 化学シフト(はじめに/核遮蔽/化学シフトの起源/核遮蔽への寄与/まとめ/演習問題)
3 スピン-スピンカップリング(はじめに/NMR スペクトルへの効果/多重線のパターン/実例/強いカップリングと等価なスピン/スピン-スピンカップリングの機構/J-カップリングの性質/双極子カップリング/まとめ/演習問題)
4 化学交換(はじめに/対称的な二つの間の交換/非対称的な二つの間の交換/実例/まとめ/演習問題)
5 スピン緩和(はじめに/スピン-格子緩和/溶液中の分子の回転運動/スピン-格子緩和(再考)
/核オーバーハウザー効果/スピン-スピン緩和/四極子緩和/実例―構造/実例―動力学/まとめ/演習問題)
6 NMR 実験(はじめに/実験の原理/ベクトルモデル/緩和時間の測定/INEPT/二次元 NMR/三次元 NMR/まとめ/演習問題)
付録 A. 磁気双極子/用語/参考文献/演習問題の解答
P. J. Hore[P. J. ホーア]
岩下 孝[イワシタ タカシ]
大井 高[オオイ タカシ]
楠見 武徳[クスミ タケノリ]
目次
1 はじめに
2 化学シフト
3 スピン‐スピンカップリング
4 化学交換
5 スピン緩和
6 NMR実験
著者等紹介
岩下孝[イワシタタカシ]
1950年東京都生まれ。1980年筑波大学大学院化学研究科博士課程修了。2005年(公財)サントリー生命科学財団主幹研究員。2016年同財団退職。専攻は天然物有機化学。理学博士
大井高[オオイタカシ]
1960年東京都生まれ。1988年筑波大学大学院化学研究科博士課程修了。現在、徳島大学大学院医歯薬学研究部准教授。専攻は天然物有機化学。理学博士
楠見武徳[クスミタケノリ]
1942年神奈川県生まれ。1973年東京教育大学理学研究科博士課程化学専攻修了。現在、東京工業大学理工学研究科化学専攻特任教授。徳島大学名誉教授。専攻は天然物有機化学。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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