出版社内容情報
植物がつくり出す化学物質によって,周りの植物の生育を妨げたり,逆に生育を促進したり,害虫を寄せつけないようにしたりする現象「アレロパシー」.たとえば,アカマツの木の下には雑草が生えにくく,マリーゴールドは害虫を寄せつけにくい.また,ナガミヒナゲシのような外来植物には,強いアレロパシーを示すものも多い.本書では,このようなアレロパシー現象の数々とその作用物質や働きを紹介しながら,農業や生態系への応用を見据える.植物の見方が変わること間違いなしの1冊.
1.生物間相互作用とアレロパシー
2.生態系におけるアレロパシー
3.外来植物の静かな闘い
4.アレロパシーを農業に応用する
5.雑草のアレロパシー
6.アレロパシーの強い植物を広範囲に利用する
7.未来の有用作物
8.植物の静かな闘争研究最前線
藤井 義晴[フジイ ヨシハル]
内容説明
ある植物がつくり出す化学物質が、周りの植物の生育を妨げたり、生育を促進したり、害虫を寄せつけなくしたりする現象、「アレロパシー」。アカマツの木の下には雑草が生えにくく、マリーゴールドは害虫を寄せつけにくい。また、ギンネムのような外来植物には、強いアレロパシーを示すものも多い。本書では、このようなアレロパシー現象の数々とその作用物質や働きを紹介しながら、農業や生態系との関係を探る。植物の見方が変わること間違いなしの1冊。
目次
第1章 植物が身につけた化学戦略
第2章 生態系に影響するアレロパシーの発見
第3章 外来植物の静かな戦い
第4章 アレロパシーを農業に応用する
第5章 雑草どうしの静かな戦い
第6章 アレロパシーの強い植物を広範囲に利用する
第7章 未来の有用作物
第8章 植物の静かな戦い研究最前線
終章 植物の進化とアレロパシー仮説
著者等紹介
藤井義晴[フジイヨシハル]
1955年、兵庫県生まれ。京都大学農学部卒業。京都大学大学院農学研究科博士課程中退。農林水産省農業技術研究所、農業環境技術研究所、四国農業試験場、独立行政法人農業環境技術研究所などを経て、東京農工大学大学院教授。農学府国際環境農学専攻国際生物生産資源学教育研究分野、生物システム応用科学府併任。博士(農学、京都大学)。専門は他感作用(アレロパシー)。他感作用の強い植物を探索し農業や環境に役立てる研究を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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