人類はどこから来て、どこへ行くのか

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  • サイズ B6判/ページ数 373,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784759815641
  • NDC分類 469
  • Cコード C1045

出版社内容情報

あのエドワード・ウィルソンが自らの研究と思想をまとめた総決算の書.

大きな反響を呼んだ『社会生物学』の刊行から約40年,著名な生物学者であるE. O. ウィルソンが,自らの研究と思想をまとめた総決算の書.アリの社会性を糸口に,人間社会に見られる高度な協力がいかに進化してきたかを明らかにする.自然人類学,社会心理学,歴史学,考古学,脳科学,生態学などの知見を駆使して,われわれの来し方行く末を追う.

プロローグ

?T なぜ高度な社会性をもつ生命が存在するのか?
1 人間の条件

?U われわれはどこから来たのか?
2 進化に至るふたつの道
3 アプローチ
4 今に至る
5 進化の迷路を抜けて
6 創造的な力
7 同族意識はヒトの基本的な習性
8 戦争は人間が受け継いできた呪いか
9 出アフリカ
10 創造的爆発
11 文明への猛ダッシュ

?V いかにして社会性昆虫は無脊椎動物の世界を支配するに至ったのか?
12 真社会性の発明
13 社会性昆虫を進化させた発明

?W 社会進化の力
14 希少性にかんする科学的な謎
15 昆虫の利他行動と真社会性の説明
16 昆虫が大きな飛躍をなし遂げる
17 自然選択がいかにして社会性昆虫を生み出すのか
18 社会進化の力
19 真社会性の新理論の登場

?X われわれは何者か?
20 人間の本性は何か?
21 文化はどのように進化したか
22 言語の起源
23 文化の多様性の進化
24 道徳と名誉の起源
25 宗教の起源
26 創造的な芸術の起源

?Y われわれはどこへ行くのか?
27 新たな啓蒙運動

解説

内容説明

大反響を呼んだ『社会生物学』の刊行から40年、生物学の巨人エドワード・O・ウィルソンが人類の来し方行く末を壮大に語る、総決算の書。

目次

1 なぜ高度な社会性をもつ生命が存在するのか?
2 われわれはどこから来たのか?
3 いかにして社会性昆虫は無脊椎動物の世界を支配するに至ったのか?
4 社会進化の力
5 われわれは何者か?
6 われわれはどこへ行くのか?

著者等紹介

ウィルソン,エドワード・O.[ウィルソン,エドワードO.] [Wilson,Edward O.]
1929年アラバマ州バーミンガム生まれ。アラバマ大学で進化生物学を学んでのち、ハーヴァード大学の学部での41年間を含め、科学研究と教育に携る。On Human Nature(1979)(邦訳『人間の本性について』岸由二訳、筑摩書房)と、バート・ヘルドブラーとの共著The Ants(1991)でふたつのピュリッツァー賞をとり、米国科学栄誉賞、クラフォード賞、日本の国際生物学賞、イタリア大統領栄誉賞およびノニーノ賞、アメリカ哲学協会のフランクリンメダルなども受けている

斉藤隆央[サイトウタカオ]
翻訳者。1967年生まれ。東京大学工学部工業化学科卒業。化学メーカー勤務を経て、現在は翻訳業に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

柳瀬敬二

13
人間は進化の途上でたまたま適応に成功した一生物に過ぎず、進歩史観というのは現代人が作り上げた虚構でしかないのだろうか。この本では、原題の示す通り生物の社会性が一つのテーマである。真社会性と呼ばれるものを獲得したのは人間だけではなく、アリやハチなど他にも何種か存在するという。ただ、人間がそこからさらなる進化を遂げられたのは、相手の行動や感情を読むことのできる共感能力を獲得したからだという。人類が今必要としているのは、旧来のような科学技術の無制限の進歩ではなく、人文科学と自然科学の融合なのかもしれない。2016/03/28

赤い熊熊

12
だいたいドーキンスと同じ立場をとる、ウィルソンの本。この本では人間の本性についてに関する話を進めてるのだけど、斎藤隆央による日本語訳が非常に不味く、特に大事な部分であろう血縁淘汰理論のほころびを説明するあたりがほとんど理解できずでした。他の部分ももちろん訳が酷い。訳者斎藤氏は内容をまったく理解してないことは間違いなさそう。科学書を訳す仕事をナメんなと言いたい。ウィルソンの本はこれまでどれも面白く、ウィルソンという人も尊敬に値する科学者だけに、訳者に本の質を損なわれていることは残念でなりません。2016/02/29

イボンヌ

11
生物学の本でありながら、表紙はゴーギャンの絵です。タイトルもこの絵からインスパイアされたもので。 前半は昆虫などにみる社会性、後半は哲学や宗教や芸術など幅広く取り上げられていました。2021/06/06

となりの松本さん

3
ウィルソンの大著「社会生物学」での包括適応度を軸にした論考とは打って変わり、包括適応度一辺倒の社会進化論を激烈に批判している点には、驚かされた!また、現代の生物学では議論の中心に来ることのない群淘汰を高度な社会の進化の推進力として見据えている点も興味深い‼︎ 齢九十を前にした生物学の傑物の新たな挑戦には、研究者として生涯現役を貫く矜持が垣間見えた。しかし、ウィルソンが大御所であるからと言って、本書で展開する論考を鵜呑みには決して出来ない。2019/11/10

もぽ

2
うーん、難しかった。真社会性をもつ特異な生き物として人間とアリを比較する。本性としては利己的な行動をとるが、グループとしての利益を得るために利他的な行動もとることで社会性を獲得していく...2020/10/11

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