出版社内容情報
生命の起源を論じるとき,異端とされるパンスペルミア説を,さまざまな証拠をもとに,精緻に論じる。知的興奮間違いなしの一冊。
内容説明
生命の起源は地球にあったのだろうか?宇宙空間を飛び交う生命の種が、地球に飛来し、進化して人間になったと考えてもおかしくないのではないか?本書では「パンスペルミア説」として知られる、地球生命の宇宙起源論を、さまざまな証拠をもとに精緻に論証する。地球から始まる生命の起源を探る旅は、火星、彗星、天の川銀河などをめぐり、どこへ漂着するのだろうか。あなたの常識が激しく揺さぶられること必至の、知的興奮の書。
目次
第1章 生命は地球で誕生しなかった
第2章 生命は火星から地球に飛来した?
第3章 パンスペルミア説の発展と受難
第4章 パンスペルミアを生みだす宇宙
第5章 パンスペルミアの故郷
第6章 パンスペルミアの方舟
著者等紹介
長沼毅[ナガヌマタケシ]
1961年、人類初の宇宙飛行の日に生れる。89年、筑波大学大学院生物科学研究科博士課程修了。海洋科学技術センター(現独立行政法人海洋研究開発機構)などを経て、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。理学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2021/10/21
仮ッ子
1
生命が地球で生まれたとするのでなく、宇宙から来たとする説。火星からやってきた?!人間にはまだまだ解明できないことばかりではあるし、正しいとも間違ってるとも。まぁ夢はある。250万光年お隣りのアンドロメダ銀河にも生命は存在するのかなぁ。2011/02/12
とったん
0
科学者としての公平な議論が心地よく、さらに独特のユーモアも品があってとても楽しい。たくさんの他人の研究成果を自分の意見に沿って整理して、このような良書となることも新鮮な驚きだった。子どものころに聞いてなんとなく信じていた「ミラーの実験」。その後も試行錯誤した人々がいて、上手くいっていないという。偶然による生命の誕生のためには試行回数が増える条件を考えるというのは至極真っ当な意見だと思う。今後、宇宙塵から生命が発見される日が来ることを期待します。2017/04/18
knm296
0
ムツカシイ。宇宙、深海、地底が好き。2012/12/30
towerofthesun
0
地球の生命は宇宙から運ばれてきたというパンスペルミア説。筆者によればそれは宇宙に漂う塵(といっても大きさはさまざま)で誕生し、宇宙塵が集まってできた彗星のかたちで運ばれてきたのではないか…という。そうかもしれないし、そうではないかもしれない。正直よくわからないところも多かったが、知的好奇心は充分くすぐられた。そして、英国科学振興協会が2001年に発表したという「世界でもっとも面白いジョーク」…!2022/11/21