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出版社内容情報
海外技術協力の一環として、タイ、インドネシア、ビルマなどで、技術書をその国の言葉で出版する事業に取り組んだ日本人の物語である。東南アジアに限らず、発展途上国では、従来、技術書が現地語で出版されることはなかった.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』153頁、より)
内容説明
本書は、真に役立つ技術協力の必要を痛感したかつての大新聞の一記者が、不惑の年齢に達しながらその安定した職をなげうち、二十年にわたって現地語による技術書出版という難事業を遂行し、五十万部に近い出版を成功させ、事業の継続に資金的限界を感ずるや、国のさしのべた援助の手をあえて断り、自ら築き上げた協会を「安楽死」させることによって理想をつらぬいた男の半生の壮絶な記録である。
目次
難産だった団体の誕生
タイ文字を創れ
右往左往のタイ語版第一号
問題点を指摘した「石井報告書」
大冊となった『電力工学便覧』
練り上げた『自動車整備教本』の企画
政府補助金を獲得するまで
激論で始まったインドネシア語版
熱意に負けてビルマ語版に着手
新企画はどのように決められたか〔ほか〕