内容説明
いまの国際情勢を最も激しく揺るがす要因はなにか。アメリカは中国をどう見ているのか。鋭い考察で全体図を抉り出す!
目次
序章 米中対決の全体図
第1章 中国はグローバル覇権を目指す
第2章 アメリカが中国と対決する
第3章 習近平の軍事戦略を斬る
第4章 中国がアメリカを侵す
第5章 中国が日本をだます
著者等紹介
古森義久[コモリヨシヒサ]
産経新聞ワシントン駐在客員特派員。麗澤大学特別教授。東京生まれ。1963(昭和38)年、慶應義塾大学経済学部卒。米国ワシントン大学留学。毎日新聞社社会部記者、サイゴン、ワシントン特派員、政治部編集委員を歴任。87年に産経新聞社に移り、ロンドン、ワシントン支局長、初代中国総局長、ワシントン駐在編集特別委員兼論説委員を歴任。81~82年、米国カーネギー国際平和財団上級研究員。ベトナム報道でボーン国際記者賞、「ライシャワー核持ち込み発言」報道で日本新聞協会賞、東西冷戦終結報道で日本記者クラブ賞、『ベトナム報道1300日』(講談社)で講談社ノンフィクション賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばたやん@かみがた
55
ピルズベリー「China2049」やルトワックの著作等を読まれた方にとっては、中国が世界に向けて抱く“暗い野望”は先刻承知のことと思います。この本は近時起こった様々な事象から中国がその野望を隠そうとせず露骨な要求を国際社会に突き付け始めたことをリポートします。そしてその動きに対して遂に危機感を抱いたアメリカの政府・議会・研究者等が一致して対抗策を取り出したことを見ていきます。軍事から研究にまで至る様々な分野での、中国による“侵略”を憂れう一線級の研究者達へのインタビューが何と言っても見物です。(1/5)2019/09/30
都人
1
大変勉強になった。ここに書かれていることも含めて、現実を見据えた議論を行う必要がある。それが日本の生きる道につながる。2019/06/25
dragon
0
米中間の経済摩擦が、経済問題だけで解決しないことがわかる。時々の情勢で変化するが、根本は米国が中国への「関与政策」から転換し、新たな国家安全保障政策を選択したことから生じている。したがって対中米国関税も多少変化あっても維持か強化されるだろう。2019/10/14