目次
十八歳の針目
農夫
黙約
密告
寄り道
故郷
逃亡
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kamakama
2
千人針というものについては、なんとなく知ってはいましたが、戦地に行く男たちに向けて残される女たちが送る祈りのこもったプレゼント、ぐらいにしか考えていませんでした。 作者は千人針を集めながら、そこにこめられた怨念や願いを聞き、持ち主や作った人たちの歴史を掘り起こし、戦争の悲惨と残酷がどれだけの傷を残していったのか書きづづっています。 戦争をじかに知っている世代はもう数少なくなりました。貴重な記録だと思います。2011/06/26
