内容説明
死にゆく人々からの贈り物。あれから十年。私は再び“生と死”の現場に戻った。「十年たって思うこと」を加筆して、再び蘇る感動のベストセラー。
目次
誰も逃げられない親の老いと死
死に方から生き方を評価しないでほしい
最善のみとりは自己犠牲からは生まれない
自分のエネルギーは自分のために使い切りたい
死の恐怖にさらされても日常的な楽しみは喜びである
回復を信じたいのは、誰よりも病人自身である
信仰は肉体の苦痛を救えるか
死を意識したとき人は生きることヘの執着を燃やす
残されたものにとって悔いのない選択はない
生きることに疲れても最後に表現したかったこと
時には損を承知で引き受けなければならない役目もある
肉親の愛を引き裂かれた孤独な若ものの死
死が解放になるとき
人の弱さを見ないふりをするのも思いやりである
死ぬのはちっとも痛くないんだ。楽なんだよ
親の死を見届けることは、自分の死を考えること
病気を盾にして生きなければならなかった人の最期
肉親のエゴで患者を消耗させていないか
人間の恐ろしい深淵を覗くとき
死ぬとは誰もがいつかは行くところへ先に行くこと
著者等紹介
宮子あずさ[ミヤコアズサ]
1963(昭和38)年6月30日東京・杉並生まれ。都立大泉高校卒、明治大学文学部2年中退。武蔵野美術大学短期大学部通信教育課程卒業。東京厚生年金看護専門学校を卒業後、1987(昭和62)年から東京厚生年金病院内科病棟を経て、神経科及び緩和ケア病棟看護師長。看護師として働く傍ら、小説、エッセイなど、看護雑誌を中心に発表している
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