内容説明
デントン署を去らざるを得ない状況に追い込まれたフロスト警部だが、刻一刻と期日が迫るなか、厄介な事件の数々は一向に解決の兆しを見せない。少女の強姦殺人、スーパーマーケットへの脅迫、別の少女の行方不明……。根性なしのマレット署長といけ好かないスキナー主任警部の助力は望むべくもない。フロストはガタのきた身体に鞭打ち、ない知恵を無理やり絞り、わずかな部下を率いながら、睡眠時間を削って捜査に当たる。法律をねじ曲げ、犯人との大立ち回りまで演じる、破れかぶれの警部の行く手に待つものは? 超人気警察小説シリーズ最終作。/解説=小山正
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
451
ついに読み終わってしまった。もっともっと読み続けたかった。概ね満足ではあるが、スキャナーがモブキャラ並みの結末を迎えるのが、唐突過ぎてポカンとなった。切られた足が遺棄されていた事件も説明不足なくらいあっさりで、全体的にオチのつけ方が急な印象は受けた。フロストが内省的なのも含めて、ひょっとしたら作者の体調の問題もあったのかもしれない。あとがきで、なんと別作家で巡査部長時代のフロストがシリーズ化されているとあったが、出来が気になるところ。アレンが上司で、奥さんも登場するはずなので、それも楽しみ。2017/08/13
遥かなる想い
244
下巻も フロストの世界 健在である。 倒錯した 少女惨殺などの凄惨な事件も 下品でアンモラルな フロストのキャラにより、和まされる。 事件解決に向けての デントン署の メンバーの騒がしさも ひどく記憶に残る、 そんな最終作だった。2017/12/30
starbro
227
上下巻920P超、一気読みしました。本シリーズはミステリ的要素や謎解きよりも、フロスト警部のキャラクター・存在感&軽妙でお下劣なセリフで読ませることを認識しました。機会をみつけて、シリーズの他の作品を読んでみたいと思います。今更ながらですが、著者R.D.ウィングフィールドの冥福をお祈り申し上げます。2017/08/29
佐々陽太朗(K.Tsubota)
145
不屈の仕事中毒、下品なジョークと愚痴を口にしながら不眠不休の活躍を見せるのはいつものフロスト警部だ。しかし本作がウィングフィールドの遺作となれば、何をどうしてもフロスト警部とおさらばだ。だがなんと、ウィングフィールド亡き後、遺族の許可を得た二人組の作家が巡査部長時代のフロストを主人公とした長編を発表し始めたらしい。「さらばフロスト警部、フロスト巡査部長よこんにちは」と浮かれていた私ははたと気付いた。私は原書が読めない。東京創元社さん、芹澤恵さん、なんとかしていただきたい。迷えるミステリ・ファンを救い給え。2017/10/09
雅
130
適当でだらしなくて違法行為も平気で行う。でも事件には全力で取り掛かる。愛すべきヒーローともこれでお別れなんて寂しいな。2020/01/11
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