内容説明
東京に住む人は誰でも、1人1人、自分の東京物語を持っているだろう。3代つづく江戸っ子と云う人は別として、東京を賑わしている多くの人たちはみんな上野駅、新宿駅、東京駅、と、東京に出て来た人たち、或いは出て来た人たちの子供だ。永い歳月、東京に馴染んだ人も、馴染まない人も、それなりの東京史のようなものを持つ。東京でどう生きたか。老いた日々を送る私にも、いま書きとめて置きたい気持ちはつよい。
目次
はじめにはじめに
はじめての東京
思い出のなかの新宿
ハチ公と出会った昔、昔の渋谷
私の好きな夜の銀座
お屋敷街にふさわしい田園調布
“江戸”の香りただよう両国
なんてったって東京のヘソ!!神田
昔もいまも若者の町原宿
唯一、古里と呼びたい麹町
表通りも裏通りも素敵な四谷
白木屋があって赤木屋もあった日本橋
あの町この街、テレビ局
それぞれの川懐かしの橋
上る坂下りる坂ア・ラ・カルト
同人仲間と東中野
夢まぼろしの大原町