内容説明
本書では、これまで推進・反対いずれの派からも、いささか感情的に取り扱われ、きちんと事実を踏まえた議論がなされてこなかった面のある「君が代・日の丸」の歴史について、タブーを恐れず正面から検討しています。国歌・国旗は、国際交流の場で使われるものですから、日本人以外の国際的な評価も検討すべき大切な要素として扱いました。
目次
第1部 今、何が起きているのか?(「君が代・日の丸」を「強制しない」ということは、いつだれがどこで約束したの?;ほんとうに、子どもはだいじょうぶなの?;学校現場ではどんなことが起こっているの? ほか)
第2部 「君が代・日の丸」の歴史(「君が代」の歌詞の歴史と、もとの意味を教えて!;「君が代」のメロディーはどのようにして始まったの?;今の「君が代」はだれが作曲したの? ほか)
第3部 どうする「君が代・日の丸」?(敗戦によって「君が代・日の丸」はなぜ廃止されなかったの?;「国旗は、日章旗(日の丸)とする」「国歌は、君が代とする」国旗・国歌法(一九九九年)が登場してきた背景について教えてください
「君が代・日の丸」は法制化されたし、学校現場には新学習指導要領があるので、子どもや先生は、その「強制」に従わないといけないのではないですか? ほか)
著者等紹介
上杉聡[ウエスギサトシ]
1947年、岡山県生まれ。関西大学文学部講師、「日本の戦争責任資料センター」事務局長。著書に『よみがえる部落史』社会思想社、『明治維新と賤民廃止令』『部落を襲った一揆』解放出版社、『部落史がかわる』『天皇制と部落差別』三一書房、『脱ゴーマニズム宣言』『脱戦争論』東方出版、ほか
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感想・レビュー
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