出版社内容情報
フランシスコ・ザビエルによるキリスト教の伝来は、その後どのような苦難の道を辿るのか。聖者たちにスポットを当て教義と足跡を追う。
内容説明
日本に初めてキリスト教の種をまいた聖フランシスコ・ザビエルやその影響から洗礼を受けたキリシタン大名、日本26殉教者の強い信仰心は驚嘆に値する。命を危険にさらしながら来日、キリシタン禁制、厳格な鎖国のなか懸命に布教を行なう人たちが後を絶たなかった。「有限の苦しみと永遠の幸せ」を信じて、健気に天の神への忠誠を誓う。病人や障がい者に対する厳しい差別があるなかで、信者たちは積極的に弱者に寄り添い、生涯を捧げていった。本書は、日本の歴史を辿りながら、有名な人物から市井の人々にまで広く焦点を当てていく。キリスト教について広く学べる解説書。
目次
第1章 日本史に輝くカトリックの聖者―黎明期(日本に初めてキリスト教の種を蒔いた聖フランシスコ・ザビエル;天の神への忠誠を選んだキリシタン大名たち ほか)
第2章 日本史に輝くカトリックの聖者―発展期(幕末、明治の黎明期に登場したプチジャン司教とド・ロ神父;浦上四番崩れでも屈しなかった高木仙右衛門、そして岩永マキ ほか)
第3章 日本に影響を与えたカトリックの聖者(清貧の中で愛を実践したアッシジの聖フランシスコ;ハンセン病者とともに生きたダミアン神父 ほか)
第4章 日本における殉教の精神(キリスト教は狂信的信者の集まりか;殉教について考える歴史小説 ほか)
第5章 キリスト教について知っておきたいこと(キリスト教の神;キリストの神性(Divinity) ほか)
著者等紹介
長島総一郎[ナガシマソウイチロウ]
1926年、広島県呉市生まれ。経営コンサルタント。1995年、国立ワルシャワ経済大学にて経済学博士号取得。1941年カトリック入信(在世フランシスコ会員)。50年間で約500社を経営指導。35万人の経営幹部、労働組合幹部の教育訓練に従事。海外では、北米、東欧、インド、韓国や中国などで80回以上生産技術指導を行なう。また、アメリカのウエスチング・ハウス、メリーランド大学、ミシガン大学などで『日本の経営』について、二十数回にわたって講演した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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