目次
01 戸籍から個籍へ、そして人権侵害をおこさない仕組みへ(二宮周平)(「戸籍」とは何か;「戸籍」と家制度 ほか)
02 日本の植民地支配と戸籍―『民族』と『血統』とは(遠藤正敬)(「戸籍」とは何か;戸籍の歴史と機能;大日本帝国における戸籍と国籍;戸籍による帝国臣民の区分;皇民化とそのジレンマ;戦後の植民地出身者への対応)
03 なぜ韓国社会は戸主制/戸籍制度を廃止したのか―被植民地秩序、家父長制解体をめざす市民の連帯から学ぶ(梁・永山聡子)(研究者としての歩みを振り返って;韓国社会におけるフェミニズム;韓国の戸籍制度;戸籍制度の解体のために;戸籍制度解体にむけた社会運動;戸籍制度解体が持つ意味)
04 無戸籍問題とはなにか(井戸まさえ)(「無戸籍」の問題にたどり着くまで;「無戸籍者」とは誰か?;「巣鴨置き去り事件」の社会的文脈;戸籍がつくり出す差別;戸籍という「タブー」を破るには)
05 戸籍とマイナンバー制度―国は何を考えているのか(遠藤正敬)(「戸籍」と「マイナンバー」;マイナンバー制度を用いた国民管理の徹底;戸籍とマイナンバーの連携はいかなる意味を持つか?)