内容説明
日本における人権観のありように疑問をもったことをきっかけに、著者は海外でおこなわれている人権教育について調べ、日本の状況を相対化したいと考えるようになった。フィリピンとの相対化を通じて、日本の課題が明らかにする。
目次
1 「独裁」から「人権」の国へ(「フィリピン」という国名から思うこと;マルコス時代から「ピープル・パワー」による革命へ;人権と民主主義の実現をめざして)
2 学校と人権教育(既存の科目に人権教育を「統合」する;フィリピンの学校制度;NGOと政府の協力による指導案づくり ほか)
3 市民社会の学びを創造するNGO(フィリピンのNGO;人権をめぐるNGOの論争―人権はブルジョア・リベラルの価値?;民衆の参加を促す教育を求めて―PEPE(民衆のエンパワメントのための民衆教育) ほか)
著者等紹介
阿久沢麻理子[アクザワマリコ]
1963年、大阪生まれ。大学で国際法を学んだ後、江戸手猫友禅工房、曹洞宗国際ボランティア会(現シャンティ国際ボランティア会)、(財)神奈川県国際交流協会などを経て、現在姫路工業大学環境人間学部教員(国際理解・人権教育研究室)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。