内容説明
現代俳句の巨星・石田波郷。その生と死を事実と虚構をもって織りあげた伊予絣のごとき小説。波郷がのこした多数の俳句から、土方鉄が抄出した百句も収録。
著者等紹介
土方鉄[ヒジカタテツ]
1927年京都市伏見区の被差別部落に生まれる。小学校卒。1963年小説『地下茎』で第3回新日本文学賞(長編小説部門)を受ける。1992年第21回花曜賞を受ける。現在、新日本文学会会員。現代俳句協会会員。花曜同人。著書に『浸蝕』(合同出版)、『妣の闇』『句集 漂流』『部落・ある靴職人の視点』『差別と表現』『話しあいませんか―反差別の生き方について』『はためく荊冠旗』『道標』(以上、解放出版社)、『差別を考える―運動と理論をめぐる対話』(三一書房)、『解放文学の土壌―部落差別と表現』(明石書店)など
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