内容説明
大阪の被差別部落“みやらけ”。結婚を機にムラにとけこんで、そこで出会った人々の忘れられた声をていねいに掘りおこした聞き書き集。部落解放運動を実質ささえた三人の女性の生いたちを軸に、ムラの暮らしや人々の往来、部落差別へのあらがい、空襲体験、朝鮮半島からきた人々の証言など、口と耳で部落の近現代史を語り継ぐ。
目次
第1話 みやらけの子もり唄
第2話 わが生いたちの記
第3話 それでもわては生きてきた
第4話 東宮原水平社のたたかい―十五人の証言から
第5話 三度の空襲
第6話 朝鮮半島から来た人々
著者等紹介
大賀喜子[オオガヨシコ]
1941年、大阪府内生まれ。1960年7月、大阪市立大学・部落問題研究会の創立に参加。1963年から41年間、大阪府内の中学校、高等学校で教員生活。1963年5月、結婚。みやらけの住民となる。2005年から7年間、大阪市立大学で非常勤講師(教職教養)。2016年4月、NPO法人「あわじ寺子屋」を始め、子どもたちの支援活動をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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