目次
第1章 「賎民」、被差別民をとらえ直す―差別された人々の歴史的あり方(「賎民」の多様なあり方;芸能民、民間宗教者とその社会的位置;長吏・かわたとその呼称)
第2章 長吏・かわたの仕事と役割をめぐって(皮作集団の歴史への登場;斃牛馬処理の意味と社会的仕組み―旦那場・勧進場;牢番と刑務;警備・見回りをどう考えるか;草履・雪踏、履物;「賎民」の専業と旦那場;長吏・かわたと農業・年貢、役負担、村;芸能都長吏・かわた、非人などの関係;医薬業、竹筬作りなどとの関係の意味;補論 ばぜ生業・分業を問うのか)
第3章 近世における「賎民」の社会的位置(宗教と被差別部落の関係;地域社会と、被差別部落の集団的性格;領主支配・政治権力、身分(集団)と身分制度)
第4章 部落差別の歴史と性格を考える(部落差別にどのようにアプローチするか;「差別」のとらえ方と中世に関する諸説;近世、地縁的社会の展開と被差別民;近世中後期の動向―「平人」社会との交流と差別;近世後末期・近代の胎動と部落差別;明治期・近代化と部落問題)
著者等紹介
藤沢靖介[フジサワセイスケ]
1942年、東京都生まれ。東日本部落解放研究所副理事長。1970年ごろから部落解放運動に参画(部落解放同盟東京都連合会足立支部)。東京部落解放研究会、東日本部落解放研究所、全国部落史研究交流会・全国部落史研究会などに参加し、歴史研究などにたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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