出版社内容情報
●内容紹介(版元ドットコムより)
部落解放・人権研究所は創立40周年を記念して、近年その全貌を見渡すことが難しい部落史・部落問題の「今」を知るための全3巻シリーズを企画した。「前近代」「近代」「現代」のそれぞれの時代における重要なテーマを取り上げ、これまでの研究蓄積の整理を通じて研究の現段階と課題を明らかにし、未来への展望を拓く。第1巻に続く本巻は、近代国民国家と部落差別、近代社会における差別のありよう、そして大正デモクラシーおよび戦時体制のもとでの部落問題までカバーする。
●目次(版元ドットコムより)
刊行にあたって 寺木伸明
総論―近代部落史研究の現在(いま) 黒川みどり
1 近代国民国家の成立
明治維新と賤民廃止令 上杉 聰
自由民権運動と部落 石居人也
近代天皇制と差別 ひろたまさき
国民国家論と部落問題 今西 一
部落の産業と労働 吉村智博
地域社会と部落 吉田栄治郎
2 近代社会のなかの差別
都市下層社会と差別 小林丈広
近代アイヌ史 小川正人
教育と部落差別 伊藤悦子
宗教と部落 廣岡浄進
部落改善運動と政策 本郷浩二
3 大正デモクラシーから戦時体制へ
大正デモクラシーと部落問題 井岡康時
全国水平社の創立と初期水平運動 関口 寛
水平社運動の展開 守安敏司
普選体制と無産運動 吉田文茂
融和政策と融和運動 手島一雄
部落女性と解放運動 鈴木裕子
アジア・太平洋戦争期の部落問題 朝治 武
内容説明
部落解放・人権研究所創立四〇周年記念事業の一環。部落史だけではなく、多様な被差別民の歴史における重要なテーマを取り上げ、それぞれについて研究史の整理を行い、現時点での成果と今後の課題を提示した。
目次
総論 近代部落史研究の現在
1 近代国民国家の成立(明治維新と賎民廃止令;自由民権運動と部落;近代天皇制と差別;国民国家論と部落問題;部落の産業と労働;地域社会と部落)
2 近代社会のなかの差別(都市下層社会と差別;近代アイヌ史;教育と部落差別;宗教と部落;部落改善運動と政策)
3 大正デモクラシーから戦時体制へ(大正デモクラシーと部落問題;全国水平社の創立と初期水平運動;水平社運動の展開;普選体制と無産運動;融和政策と融和運動;部落女性と解放運動;アジア・太平洋戦争期の部落問題)
著者等紹介
黒川みどり[クロカワミドリ]
静岡大学教育学部教員。早稲田大学第一文学部日本史学専攻卒業/博士(文学)/日本近代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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