内容説明
我々ヒトだけがことばを自在に操ります。このヒトのことばの大元は、人類進化史上、どのようにして(How?)、いつ(When?)起源・進化したのでしょうか。本書では、この2つの謎を解き明かすべく、最近の生成文法のアプローチに拠りさまざまな分野の最新の知見・成果を駆使して、前者については「併合語彙結合仮説」を、後者については「言語早期発現仮説」を提唱・展開します。
目次
第1章 言語の起源と進化
第2章 ミニマリスト・プログラム/MP
第3章 音側の前駆体
第4章 意味側の前駆体
第5章 How?―併合語彙結合仮説
第6章 When?―言語早期発現仮説
第7章 まとめ―結論に代えて
第8章 おわりに―あとがきと展望に代えて
Appendix
著者等紹介
池内正幸[イケウチマサユキ]
1949年新潟県上越市(旧高田市)生まれ。東京教育大学大学院博士課程英語学専攻単位取得後退学。博士(文学)。マサチューセッツ工科大学言語学・哲学科、エジンバラ大学言語進化・計算研究ユニットにてVisiting Scholarとして研究に従事。愛知県立大学、津田塾大学などを経て、聖徳大学語学教育センター教授。名古屋外国語大学名誉教授。市河賞(2004年)受賞。専門は、言語の起源・進化研究および生成文法理論に拠る言語理論研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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