出版社内容情報
生まれつき耳が聴こえない捨て子のゲンさんは生きる意味すら知らない物乞い。
御家人だったソウさんは、視力を失ったことで妻娘と離別、過去を捨てた按摩。
あることをきっかけにともに暮らすことになった二人は、お互いの不自由を補い合いながら日々を過ごしていたが、生活の厳しさは増すばかりだった。
そんなある日、思いがけずも女の赤ん坊を拾ったことで二人に生きる歓びが訪れる。
赤ん坊を育てながら江戸両国で小さくも味が評判の味噌汁屋を営むこととなった二人だったが、それはさらなる試練の始まりでもあった……厳しい境遇に生きる人々の絶望と希望を、温かくも透徹した眼差しで描き切る傑作時代小説!
【目次】



