出版社内容情報
東京の地下に広がる巨大な街・地下迷宮街。
地下道のどこからでも入ることができ、悩みを抱える者、陽の下に居辛くなった者が迷い込むという。
そして街の中には、見惚れるほど美しい魔女が営む、不思議な力を持ったレトロな雑貨を売る店があるらしいが……。
魔女は心の暗がりを包み込み、人々に光射す未来への縁を紡いでいく。
蟠りを抱える人々と昔懐かしいレトロな魔法の雑貨が織りなす、ちょっぴりダークであたたかな連作短編集。
惑い悩むあなたの心の影にもきっと明かりが灯ります。
【目次】
内容説明
東京の地下に広がる巨大な街・地下迷宮街。地下道のどこからでも入ることができ、悩みを抱える者、陽の下に居辛くなった者が迷い込むという。そして街の中には、見惚れるほど美しい魔女・蓮華が営む、不思議な力を持ったレトロな雑貨を売る店があるらしいが…。蓮華は心の暗がりを包み込み、人々に光射す未来への縁を紡いでいく。蟠りを抱える人々と昔懐かしいレトロな魔法の雑貨が織りなす、ちょっぴりダークであたたかな連作短編集。惑い悩むあなたの心の影にもきっと明かりが灯ります。
著者等紹介
蒼月海里[アオツキカイリ]
宮城県仙台市生まれ。日本大学理工学部卒業。元書店員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
140
悩みを抱える者、陽の下に居辛くなった者が、東京の地下道のどこからでも東京の地下に広がる巨大な街の地下迷宮街に入れるというか迷い込む。地下迷宮街は、怪しげであり、陽を浴びたくない者やろくでなしも多い。そんな街の中にある魔女の蓮華が営む雑貨店の幻想堂。レトロな魔法の雑貨を売り、迷える人達の道標を示してくれる。最初はモヤモヤする話だったから、こんな話ばかりなのかなと思ったけど、しっかりラストは蒼月海里氏らしい素敵な終わり方。ダークなファンタジーから、一気にオレンジの光が灯ったファンタジーな物語だった。2025/10/29
小梅さん。
11
東京の地下深く、悩みのある者が迷い込む迷宮。 下に行くほど暗く、そこに住まう者は光から遠ざかっていく。 それでも、迷いある者をぎりぎりのところで救おうとする魔女蓮華は一筋の希望。彼女が扱う不思議な力を持つ商品。吉と出るか凶と出るかは使う人次第だから、彼らがそれを正しく使えるか、ハラハラする。 蓮華と店のゴーストの関係も切ない。 ゴーストの正体にも、、、 金魚屋や、灯り屋、他の住人をメインにした続編も読んでみたい。2025/11/23
沙耶
9
1話がモヤモヤする終わり方で、こんな感じで続くのかなっておもったけど、2話、3話がいい終わり方で良かったです。自分を犠牲にしてしまうっていうのはなんとなく分かるような気がします。2025/11/18
📖®書店員🍵
4
ゲラを読ませていただいておりました! 地下迷宮街なんてみんな大好きじゃん……! きらびやかな東京の地下に広がる巨大な迷宮街。 そこで不思議な力を持つレトロ雑貨のお店を営む心優しい魔女。 ちょっと疲れてしまった人、壁にぶつかり動けなくなってしまった人、そんな風に心が翳ってしまった人をそっと導いてくれる心温まる物語でした。 少し疲れてしまった人たちの心にそっと寄り添ってくれるお話。 誰かの気持ちを少しでも包んでくれるように、おすすめさせていただきます。2025/12/01
糖度高求@おつかれ中
3
悩みや心に抱えるものがある人が気づけばふらっと入り込んでしまっているという都市伝説て噂される東京の地下街を舞台に迷い込んだものやその中で住み着いてしまったもののお話の短編集。ふらっと迷い込んでしまった地下街は深く下るほどどこか異界につながり帰ってきたものはいないという。 そんな深層との狭間にある魔女が営むレトロ雑貨店を中心にしたお話。2025/11/15




