出版社内容情報
〈山下町の名探偵〉という二つ名を持つロンこと小柳龍一の幼馴染みで、ロンと同様にブラブラして生きているマツこと趙松雄。
マツには人生の恩人とも言える存在がいた。クズ呼ばわりされている博打好きの男・上林寛之だ。その上林が自殺未遂を起こした。競馬関連の詐欺に遭ったという。
恩人の窮地を救うため行動を起こすマツ。
そしてロンは……表題作他、マッチングアプリ詐欺、ギフテッドの孤独、ディープフェイクを描く作品を収録した、大人気シリーズ第四弾!
内容説明
“山下町の名探偵”という二つ名を持つロンこと小柳龍一の幼馴染みで、ロンと同様にブラブラして生きているマツこと趙松雄。マツには人生の恩人とも言える存在がいた。クズ呼ばわりされている博打好きの男・上林寛之だ。その上林が自殺未遂を起こした。競馬関連の詐欺に遭ったという。恩人の窮地を救うため行動を起こすマツ。そしてロンは…表題作他、マッチングアプリ詐欺、ギフテッドの孤独、ディープフェイクを描く作品を収録した、大人気シリーズ第四弾!
著者等紹介
岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年生まれ、大阪府出身。北海道大学大学院修了。2018年『永遠についての証明』で第9回野生時代フロンティア文学賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みかん🍊
90
山下町の名探偵ロンの活躍を描いたシリーズも4作目、今回はほとんどが詐欺事件、マッチングアプリを使った詐欺、賭博、ディープフェイクを使った企業を狙った詐欺、詐欺はどんどん巧妙になり素人が対打ちするのが難しく、そして犯人は自分の過去を鑑みて罪悪感を持っていない、騙す方も騙される方も気分が重くなる話だった、ギフテットのブルーボーイの話だけは心地よい読後感だった、5に続くとなっていたのでロンとヒナの関係、マツが忙しくしている理由が明かされるのかな。2024/05/17
ma-bo
87
〈山下町の名探偵〉こと小柳龍一(ロン)が主人公の横浜ネイバーズシリーズ第4弾。連作短編。前半の2編はメンバーのマツに関わる話。マッチングアプリ詐欺、競馬詐欺、ディープフェイク。詐欺に絡んだ相談を解決。ギフテッドIQ152の小学5年生の蒼太が登場。巻ごとにメンバーの1人がメインになる話があり、第5弾は欽ちゃんかな。ロンとヒナの関係は、半歩前進。マツは何やら忙しそうにしてる。ロンの生き別れた母親の存在(1作目でも言及されていたけど忘れてた)。色々と動きそうな今後。第5弾積読中。2024/09/26
キムチ
68
シリーズ作とは言え、どこから入ってもストーリーに乗れる。今回のキーワードは詐欺❣マッチングアプリの結婚詐欺・競馬詐欺・ネット悪用の金銭詐取・ディープフェイク詐欺・・時代の様相が良く出ている。狂言回しロンこと小柳の幼馴染4人がキャラ立ちされ、その色合いが筆者のメッセージに繋がって行くのはいい。なんせ、短編なので都合よく回って行っていると言えなくもないが荒唐無稽感がない。自殺未遂によくある【こうなるとは思っていなかった】の呟きが根元で流れていて,そこから繋がって行く【生きる】モチベーションのニュアンスもいい2025/05/03
moonlight
44
マッチングアプリを使った詐欺、競馬の予想詐欺、AIを駆使したディープフェイク詐欺…世の中が便利になれば犯罪者にとっても便利になるということを肝に銘じないと騙されそう。オレオレ詐欺から情報がアップデートされていない私には勉強になった。今作はマツにスポットが当たる巻かと思ったが、登場場面は少なく何やら心境の変化から行動も変わった様子。いつものメンバーにギフテッドの小学生が加わり今後の展開がより楽しみになってきた。雰囲気がラノベっぽいけど若者じゃなくても楽しめるシリーズだと思う。2024/09/04
シフォン
40
マッチングアプリ、動画等の通信技術を使った詐欺がからんだ話。詐欺の手口が巧妙になっていて、本物としか思えない偽物の画像、動画、何を信用したらいいのかわからなくなる。プログラミング技術の能力を持った人はその能力をどこに使うのか、悪いことに利用されてしまうこともある。ロンとヒナの結束もさらに深まってきて、ますます楽しみなシリーズになってきた。詐欺の手口などとても勉強になったが、これからのネットの使い方、教育も難しいし、自分でも気を付けていても気づけないと思うと悩む。2025/01/18
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