出版社内容情報
米系大手広告代理店に勤務している矢吹蛍子は、突然、バンクーバーに出張してケビン坂田という大学の若手講師に接触するよう、社命を受ける。
クライアントが六〇億円ものフィーを支払う謎のサイエンティスト・ケビンの正体とは?
都知事選が目前に迫る東京であまりに危険なプロジェクトが極秘に進められていた──。
結末にすべての読者が震撼する、衝撃のノンストップエンターテインメント長篇、遂に文庫化。
(解説・東えりか)
内容説明
米系大手広告代理店に勤務している矢吹蛍子は、突然、バンクーバーに出張してケビン坂田という大学の若手講師に接触するよう、社命を受ける。クライアントが六〇億円ものフィーを支払う謎のサイエンティスト・ケビンの正体とは?都知事選が目前に迫る東京であまりに危険なプロジェクトが極秘に進められていた―。結末にすべての読者が震撼する、衝撃のノンストップエンターテインメント長篇、遂に文庫化。
著者等紹介
相場英雄[アイバヒデオ]
1967年新潟県生まれ。89年に時事通信社に入社。2005年『デフォルト 債務不履行』で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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タルシル📖ヨムノスキー
30
SNSやネット通販など、便利だし使うためには会員登録が必須だから、当たり前のように個人情報を入力して、クーポンやポイント目当てにアンケートにも気軽に答えちゃうけれど、その情報がどう使われているのかまで考えを巡らせたことはない。ましてやSNSで世論を操作する、いや操作できるなんて…。この「情報の抽出と分析」そして「世論の操作」を扱っているのがこの物語。目にした情報は脊髄反射で拡散させず、情報の発信源と、その情報で誰が得をするのかを一度自分の頭でしっかり考えることが大事。というのはわかってるんだけど、ついね。2023/09/13
あつし@
8
つい最近、作者原作の「ガラパゴス」をドラマで観た。ドラマもとても良かった。相場英雄さんもずっと読んできた作者なのに文庫版まで知らなかった「レッドネック」…。読書のネジが相当緩んでいることを実感。そこで「レッドネック」。北部のヤンキーに対して南部の無教養、貧乏な白人労働者を蔑んだ言葉、レッドネック。発祥は南北戦争だそう。SNSやビッグデータが駆使され赤いキャップをかぶるトランプ大統領が誕生した様に、「それ」を使えば、女帝小池都知事に勝つ事が出来るのか…?(小説はもちろん実名が容易にわかる名前です) 2023/12/16
のじ
8
どういうジャンルの小説になるんだろうか。経済サスペンスみたいな感じ?ちょっと展開が遅い感じがして読みにくかったかも。ここしばらくのSNSなどを見ていると、けっこう人は自分の信じたいものを信じがちだし、ネットの検索結果は見たいところに偏りがちで、それってどうなんかな、と思うことがあったけれど、そういう危険性を小説にした感じ。情報に踊らされないように気を付けなければいけないし、ある程度は自分がバカなんだなという自覚も必要だと時々思いますね。2023/08/10
tnyak
4
あまり入り込めなかった。う〜ん、残念です。 2024/11/22
minu tanu
4
もはや何を信用すればよいのか分からなくなる恐ろしいけどためになるお話でした。2023/06/10