出版社内容情報
清の第十七皇子・愛新覚羅永?お抱えの?點師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリーに新たな難題が降りかかる!
皇帝・乾隆帝より工芸菓子の献上を命じられたのだ。
西洋の建物を模したものを、というお題にマリーは皇帝が宣教師に設計させた西洋楼を写生しに円明園に赴くが……。
更に七人の世襲親王が登場し、遂に皇上とのお目通りまで!
若き女菓子職人の波瀾万丈清国ライフ、最高潮!
内容説明
清の第十七皇子・愛新覚羅永〓お抱えの〓點師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリーに新たな難題が降りかかる!皇帝・乾隆帝より工芸菓子の献上を命じられたのだ。西洋の建物を模したものを、というお題にマリーは皇帝が宣教師に設計させた西洋楼を写生しに円明園に赴くが…。更に七人の世襲親王が登場し、遂に皇上とのお目通りまで!若き女菓子職人の波瀾万丈清国ライフ、最高潮!
著者等紹介
篠原悠希[シノハラユウキ]
島根県生まれ。神田外語学院卒業。プログラマー、介護職などを経て、現在ニュージーランド在住。2013年、第4回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、受賞作を改稿、改題した『天涯の楽土』でデビュー。続編に『蒼天の王土』がある。深い知識に裏打ちされた世界観と、その中で躍動的に生きる人物像が高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
38
マリーに新たな難題が降りかかります。パティシェとして働きながら、絵の学びを続けていたからでしょう。工芸菓子の献上を命じられたため、西洋楼に取り掛かることになる。遂に皇上とまみえることになるのが凄いと思いました。波乱万丈のパティシェライフの最高潮と言ってもいいかもしれません。2023/09/16
kagetrasama-aoi(葵・橘)
35
「親王殿下のパティシエール」第五巻。副題は『皇帝陛下とお菓子の宮殿』。清国の第六代皇帝乾隆帝の時代を舞台に繰り広げられるファンタジックなお話。第十七皇子永璘が父帝に疎まれている理由がわかって納得したり、より複雑な気持ちになったり。この時代の東洋の一夫多妻制をカソリック教徒であるマリーが理解するのは難しいですよね。そして、あの胡同での占いがクローズアップされて来て、いきなり七人の世襲親王が登場したのは驚きでした!それも含め、マリーのパティシエールとしての道はどうなるのかしらと色々と想像が膨らむ今巻でした。2023/10/19
よっち
32
清の第十七皇子・永璘お抱えの糕點師見習いとして北京で働く仏華ハーフのマリーに降り掛かった新たな難題。乾隆帝より西洋の建物を模した工芸菓子の献上を命じられる第五弾。永璘とともに皇帝が宣教師に設計させた西洋楼を写生しに円明園に赴くマリーと、その噂を聞きつけてやってきた親王たち。様々な人たちの協力を得ながら工芸菓子を作り上げてゆくマリーは、皇上からの命を受けた王府存亡の危機という緊張感に加えて、親王たちや乾隆帝に振り回された挙げ句に気に入られたりなかなか大変そうでしたけど、いつも以上にとても濃密な展開でしたね。2021/10/16
きょん
26
とうとう乾隆帝とご対面とはマリーの数奇な運命も極まりないって感じですが、まだだれがマリーと縁のある親王殿下なのかすらわかってないんですよね。ひとまず難題をやり過ごして永璘の元へ戻れたけどまだまだ波乱がありそう。2021/11/05
花林糖
21
袁枚の件で有名になったマリーに興味深々の世襲親王家の面々が引き抜き合戦。乾隆帝には苦労したピエス・モンテを献上。その後円明園に滞在し無理難題を言われ四苦八苦。円明園ではカスティリヨーネの絵の謎解き等も。クリスマスと春節。頁数は薄いけれど相変わらず内容が濃く面白く読了。ベルサイユ宮殿の庭園は市民に開放されていた。円明園は皇帝の為の物。ベルサイユは残り円明園はその後英仏軍に略奪破壊される。巻末に登場したお菓子の絵があると嬉しいです。2021/12/10