内容説明
大嶋組の親分・常吉が殺された。丸傳一家との争いが絶えなかったことから、忠次は用心棒だった村木源五に目星をつけ、辰吉は探索に向かう。そして大嶋組は、代貸の政次郎が動かしていたことを探り出す。一方、辰五郎の元には、横綱になった手柄若の引退の件で、手柄島親方が相談にやって来た。四股名の名付け親である辰五郎は、引退の本当の原因を調べ始める。そんな中、辰吉は捕物で多忙なため、寂しい思いをさせている恋人おりさと夫婦になるために、仲を進めようとするのだが…。親子の絆が謎を断つ大人気シリーズ第六弾!
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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いつでも母さん
167
あぁ…なんてこったい。捕物に真摯になればなるほど、掴みかけてた恋はすんなりとは行かなくなるのかぁ。おりさの幸せを思っての辰吉の心は切ないねぇ。それを聞いた父は複雑だよね。今回の捕物もなかなか真相が見えずにモヤモヤしたけれど、ラストの恋の行方が一番モヤった次第。2021/04/11
ぶんぶん
14
【図書館】シリーズも6巻目、捕物親子の関係もしっくりきて来た。 しかし、肝心の殺しの謎解きは、持って回った言い回しに、飽きてきた。 どうも、ヤクザ同士の殺しと言う設定はおそまつ過ぎるのでは。 おりくとの恋のさや当てにも、もう少しやりようがあるのでは。 毎回の事だが、表紙絵と本編が結びつかない。 絵師と著者は話し合ってるのだろうか。 親子十手というシリーズ名が、どうもスッキリしない。 後、一巻だけ付き合おうと思います。 お話もそんなに魅力的では無いし・・・2021/07/25
犀門
3
No.081★★★☆☆ヤクザのゴタゴタより辰吉の恋の行方が気になって気になって。ちゃんと収まるところに収まるかと思ってたら、彼女の事を思ってるが故に身を引くとは……。2021/07/15
goodchoice
1
筋の進み方がやや遅くて、読みにくい。結末もはっきりしなくて多少期待はずれの感が強い。2021/08/30