内容説明
UFOに興味のある陽羽吾。寺の子で幽霊が見える臣。量子科学に関心のある眞琴。それぞれ理由があって不登校になった三人は、フリースクール「みかん」で出会い、仲良くなる。やがてお互いの興味が実は繋がっているように感じ、それぞれの興味の対象を調べるチームを結成した。その名も「コスモボーイズ」。やがて彼らは活動の中で、自分たちが世の中に感じる生きづらさの理由を悟ってゆき―、迷い戸惑うあなたに贈る、勇気の出る一冊!
著者等紹介
椰月美智子[ヤズキミチコ]
1970年神奈川県生まれ。2001年『十二歳』で第42回講談社児童文学新人賞を受賞し、02年にデビュー。07年『しずかな日々』で第45回野間児童文芸賞、08年第23回坪田譲治文学賞を受賞。17年『明日の食卓』で第3回神奈川本大賞を受賞。20年『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』が第69回小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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しんごろ
172
不登校になった陽羽吾、臣、真琴の中三トリオが、フリースクールで、意気投合して前向きに生きる姿は、微笑ましい。三人の共通の話題が、マニアックというか難しくて、よくわからなかったけど、中学の頃から築いた絆は、きっと、遠く離れていても、大人になっても、変わらない友情がありそうで羨ましい。この3人には、しっかり今を生きてほしい。まあ、話は難しかったけど、歳をとった自分に元気をくれた物語だった。コスモボーイズ、元気をくれてありがとう! 2021/02/10
きょん
56
陽羽吾、臣、眞琴の3人はそれぞれの理由で不登校になりフリースクールで出会いチームを結成する。3人の好きなことがマニアックすぎて所々斜め読み。一番興味深かったのは神道と仏教の違いかな。この年になるまで真剣に考えたこともなかったけど大変勉強になりました。好きなことをとことん突き詰める姿がザ青春って感じ。今の自分に迷ってる中高生に良さそう。2021/02/08
ポチ
51
不登校の中三の3人組が目的を見いだして前に進み始めるお話。中々面白かった。瞑想してみようかな。2021/01/13
たぬ
31
☆4 幽霊だの宇宙人だの神や仏だの、この手の話題って話すことなかなかないよね。語ろうとしても「何マジになってんのw」と軽くあしらわれそうだし自分でもネタ半分だからね感をなんか出しちゃうし。中3という多感な時期にこれだけ真剣に考えて話し合って共有して、一生に残るいい経験だねって思う。3人の母親が3人とも理解者なのがすごくよかった。2023/03/24
信兵衛
29
宇宙人とか幽霊とか展開に面食らうばかりですが、3人のこれからにエールを贈りたい。2021/01/20