内容説明
「掛け茶屋まめや」で働く芹は、ひょんなことから、踊りの師匠・東花円の弟子である才、紅、仁の三人とともに、男装して娘芝居をすることになった。自分たちの身分を隠し、満開の桜が咲き誇る飛鳥山で披露した娘芝居は、瓦版が売り出されるほど江戸中の評判となる。気を良くした芹たちは、娘一座「少女カゲキ団」を結成して芝居を続けることにした。そんな折、南伝馬町にある薬種問屋橋本屋の箱入り娘、静が思いも寄らないことを言い出し、少女カゲキ団に暗雲が立ち込める―。話題沸騰のシリーズ第二弾!!
著者等紹介
中島要[ナカジマカナメ]
早稲田大学教育学部卒。2008年「素見」で第2回小説宝石新人賞を受賞。若き町医者を描いた初長編『刀圭』でデビュー。ベストセラーとなった「着物始末暦」シリーズでは、第7回歴史時代作家クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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時代小説大好き本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
161
少女カゲキ団の舞台を観たかったのに、素性、すったもんだの揉めに揉めすぎ。いつになったら、芝居を観れるんだ。観れないのかい。揉めに揉めて、終わったじゃないかよ。なんてことだ。師匠の花円と蔦屋重三郎が何やら企んでやがるぜ…!?、なぬ!蔦屋重三郎が登場してるではないか。しかもさりげなく田沼意次まで…。一座は揉めてるし、大人の事情も絡んで、この後、どんな展開になるんだ。どうでもいいけど、少女カゲキ団の芝居を観させてくれよ。芝居までの能書きが多い今作。次作は芝居を披露できるのかな。2022/05/26
み
25
何となく読了(>_<)ちと楽しめず…。ご落胤は必要かしら?2020/07/02
たんぽぽ
18
シリーズ2作目。胸のすくような少女カゲキが見たいのに、実現までが遠い、遠い。 少女なんて、あれこれいじいじ悩むものだ!と承知してはいるのだけれど、ちょっと期待が外れちゃった。 次作に期待。2020/06/28
ドナルド@灯れ松明の火
17
ちょっと伏線というか登場人物の設定・覚悟を決めさせる状況説明等でページを使いすぎの感じがする。途中で2巻でおしまいかと思ってしまった。こんな状態で続編が出せるのかよくわからない。2020/10/03
イシカミハサミ
14
2巻はあんまり暗い話題もなく、 ストーリーはすらすらと。 各キャラクターがそれぞれ こちらの許容範囲を少しずつ下回っていって、 シリーズを投げるほどではないけれど、 読書時間の微妙な妨げになる。 展望もなんとも暗め。 ここから先、大団円はあるかなあ。2020/06/30