内容説明
公儀武芸修練所の師範を請われるまでになった剣客・峡竜蔵。引き受けるかどうか悩みながら過ごしていたある日、路地で揉めごとに遭遇し、渦中の人が竹馬の友・助七だと気づいて声をかけた。助七の娘が行方知れずで、不安からむきになり、若い連中に絡んでしまったという。道場の師範として立派に暮らす幼馴染みの助けを遠慮する助七だったが、正義漢の血が騒いだ竜蔵は居ても立ってもいられず…。亡き父の放浪癖と暴れ者気質を持ち合わせた竜蔵が、真の剣客として求める生きざまとは―。大人気シリーズ、爽快に完結!(特別対談収録)
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。その後フリーとなり、『水戸黄門』『必殺仕事人』などのテレビ時代劇の脚本を手掛け、現在も数多くの舞台作品にて脚本家・演出家として活躍する。2010年小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
90
新・剣客太平記「伝説」10巻最終巻。父の足跡を辿るつど父の偉大さを知る竜蔵さん、旅路の果てに観た父虎蔵の竜蔵を思う気持ち 「我が息子 竜蔵 何卒よしなに願い奉る 虎」感動です。2019/04/24
ドナルド@灯れ松明の火
14
いよいよ完結。芝の町で繰り広げられる壮大な大喧嘩。そしてほとぼりを覚ますため、お才と清十郎が暮らす大阪へ。 その旅で亡き父の偉大さや竜蔵への想いを知る。柳生の里で父虎蔵の会得した「舞うが如く」も体得し、奈良吉野村金峯参寺で権現に圧倒され父虎蔵の権現への願い事を記した書付を読み涙するのであった。 良かったなぁ お薦め2020/08/24
Totchang
14
スケールも舞台も一層広大になったと思ったら「完」のようです。最終章を飾るにふさわしい親と子と孫を並べながら、前代未聞の喧嘩ごとと新たな出会い。まさに伝説も「漢」といった趣でした。2019/05/18
ニッキー
7
なんとも大味な最終巻だった。全然爽快な最終回ではない。 思い出の旅で大阪へ出向き、親父の足跡を探る旅で終わっている。2019/05/28
ロデタ
6
完結。面白かった。2020/01/22