内容説明
訳あって入社二年で会社を辞め、自信をなくしていた長原佑。ある日訪れた書店で、謎めいた女性店主から“仕事を探しているなら、今夜この店にもう一度来て”と告げられる。再訪した佑が案内されたのは、書店の地下を改装した秘密のバー。そこで店主のトワコさんから言い渡された、思いがけない“仕事”とは―。夜ごと悩みを抱えた人が訪れる、小さな書店とバーの日々。
著者等紹介
岡崎琢磨[オカザキタクマ]
1986年福岡県生まれ。京都大学法学部卒業。2012年、第10回『このミステリーがすごい!』大賞の“隠し玉”として発表された『珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を』でデビュー。同書は2013年、第1回京都本大賞に選ばれたほか、シリーズ累計220万部を超える大ベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
253
うーん、面白いんだけど、もうちょっと本屋さんだから本の話と、バーでもあるから酒のシーンがあると良かったかな。そういう意味では、設定はすごく惹かれたのに、ちょっと物足りなさを感じましたね。佑(たすく)が無理難題の仕事(これを仕事かよ!とツッコミをいれたい)を通して、自信を深めて逞しくなるのは好感が持てるんですがね。うーん、やっぱり物足りないなあ。ただ、続編がでるのであれば、読んでみたいですね。2019/01/03
ナイスネイチャ
130
昼は書店、夜はバーを営む九十九トワコさん。そこにバイトで働く事になった主人公佑。様々な謎を持ち込む人の悩みを解決していく短編集。内容的には不倫だったりしたけど肩の力入れず軽く読めたかな?2018/12/09
ツン
111
1話目でいきなり、そんなことに??この2人のことは伏線?と思ったら違いました。 そして、個人的には3話目が一番好き。 4話目もそうなるか!だったけど、あのお父さんの気持ちはちょっとよくわからない。。 タラーレンの作者さんの作品、面白かったです。 2021/05/01
カメ吉
110
久しぶりの岡崎琢磨作品でしたが、『タレーランシリーズ』以後の作品はイマイチだったんで期待はしていなかった。でも今回の作品は良かった。以前の岡崎作品とは少し作風が変わった気がするけど軽い感じが良かったと思う。 主人公のトワコさん、佑くんや常連客はスゴく味のあるキャラでしたが各話に出てくる佑くんの片思いの幼馴染み、トワコさんの元夫、不倫カップル等下衆なキャラが気持ち悪い。まぁ、それも味のうちかも? 全体的には面白かったし良しでした。2019/03/10
ひさか
102
ランティエ2017年4月号:告白、7月号:飼育、10月号:破局、2018年2、4月号:再生、の4つの連作短編を2018年11月ハルキ文庫から刊行。秘密のバーというほどのものではないと思うし、バーでのシチュエーションにも無理があるが、ちょっとした推理が楽しめる。2019/09/08