内容説明
「悪」には問答無用で裁きをくだす寺社奉行・脇坂淡路守安董は、巷で「脇坂閻魔」と呼ばれ恐れられていた。ある日、巣鴨にある寺が秘仏開帳を行い、大勢の参拝客を集めているという話を聞き、脇坂の家臣、鶴田風二郎と亀山雷蔵の「風神雷神」コンビが調べを始めた。その仏像は「拝めば精力が強くなる」という噂が立っているらしい。しかもその寺の境内で人が殺されたという、とんでもない話まで出てきた。この事件の先にいる黒幕に大奥が絡んでいるのではないかと睨んだ脇坂だったが、逆に命を狙われてしまうことになる。果たして脇坂の命運は!?大人気シリーズついに完結!!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年福島県生まれ。立教大学法学部卒。93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞しデビュー。2015年「耳袋秘帖」シリーズで第4回歴史時代作家クラブ賞シリーズ賞、『沙羅沙羅越え』で第21回中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
89
閻魔裁き「吠えろ閻魔」3巻。鶴田風二郎こと風神、亀山雷蔵こと雷神、風神雷神を従え脇坂閻魔、大奥との戦いますます面白くなってきますね。2018/10/26
Kira
8
図書館本。若き寺社奉行脇坂淡路守の活躍を描く(はずだった)シリーズ最終巻。終わり方が中途半端で、どういうことなのかと疑問に思う。大奥粛正を目指していたはずなのに、長い戦いになるの一言でかたづけられてしまい、期待していたこちらとしては肩すかしをくらったような気分。その長い戦いを読みたいのに。相変わらず脇坂の威勢だけはいいのだが、最後の決め台詞もなんだか空しく響く。 2018/12/30
ひさか
7
2018年8月ハルキ文庫刊。書下ろし。シリーズ3作目。最終巻。楽しみにしていた大奥との絡みは、少なく、新しい悪と謎を解決して完結してしまいました。うーむ。再開があるのかな。2019/01/21
kazukitti
4
打ち切りだったね、こりゃ。耳袋と同じ感じだったけど、何かが足りなかったのかな。いつもの感じで読めてはいたんだけど。とはいえ、このペースで行ってたら、史実の大奥のアレにぶち当たるのは相当後にはなったはずだから、その意味ではラスボスとの対決匂わせて終わるというEDは予定通りといえば、そうだったのかも。2019/06/29
goodchoice
4
いいねー脇坂閻魔!スッキリと悪を裁くスピーディな展開が読んでいて心地よい。2018/10/15