内容説明
読みたい本が見つかる駅ナカ書店“金曜堂”。アルバイト店員の倉井史弥は、すっかり店にも馴染み、日々お客様に寄り添って、業務に励んでいる。とはいえ、じつは大型書店“知海書房”の御曹司である彼は、将来についていよいよ考えねばならない時期でもあった。幼い頃に別れた母との再会、イベントごとになぜか浮き沈みする金髪オーナー・ヤスとそれを案じる栖川、南店長への想い…大忙しの冬をこえて、倉井が見つけ出すものは?シリーズ最終巻、ほっこり胸キュンなラストを迎えます!
著者等紹介
名取佐和子[ナトリサワコ]
兵庫県生まれ。明治大学卒業。ゲーム会社に勤務した後、フリーとして独立。ゲームやドラマCDのシナリオを手がける。2010年『交番の夜』(リンダブックス)で作家デビュー。著書に、第5回エキナカ書店大賞第1位に輝いた『ペンギン鉄道なくしもの係』(幻冬舎文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
299
シリーズ完結作!たくさん読んだ本が出てきて、シリーズの中では1番ハマった作品でした。まだこれからだよねという時に、完結になってしまった感があって、個人的に残念です。今作はヤス君がいい味をだしてましたね。「完結はするけど、またどこかで会えるぞコラ!」とヤス君に言われたような終わり方です。優しく心地よい作品に感謝です。BGMには、九州男がいいかな(^^)2018/03/05
みかん🍊
165
このシリーズも季節が一巡りして完結だそうで寂しいです。今回の『100万回生きたねこ』と『銀河鉄道の夜』は有名すぎて所々読んだ為読んだ気になっているが実は完読していない、『スキップ』は随分昔に読んだからあまり覚えていなかった、彼らの様に好きな本を何度も読んで自分の宝箱に取り込む読み方をしていないなと思う、タイトルだけだが 『ランボー怒りの改新』というレアな本が出てきたのは笑った、既読の本も沢山出てきて嬉しい、読みたい本が見つかる本屋さん、そして地下の巨大倉庫行ってみたいな。2018/04/05
yanae
156
はぁ、終わってしまった(TДT)大好きだった金曜日シリーズ。このシリーズでたくさんの素敵な本と出会いました🖤名取さんには感謝しかない。そしてもっともっと続けてほしかったぁ!最後のこちらも素敵なお話たくさんでした。ヤスさんのお話好きでした。銀河鉄道はやはり名作。100万回生きたねこはじっくり読んでみたい🖤倉井くんの母親が出てくる北村さんの本も読みたくなりました。細かい本もたくさん。読みたい本が増えた!またどこかで金曜堂の皆に会いたい🖤2018/08/04
おしゃべりメガネ
155
シリーズ4作目にして完結編です。主人公アルバイト「倉井」君と店長「南」さんの二人の行方が気になります。『ビブリア』シリーズとはまたちょっと違った雰囲気で読んでる側にステキな作品を紹介してくれますし、そんなに深い知識とかをつめこまれないので、終始リラックスして読めます。本作では北村薫さんの『スキップ』がとりあげられており、ぜひ自分も読んでみたくなる作品になりました。本を通じて色んな物事や考え方があり、人それぞれに本が助けにもなるコトにココロがキュッとなりました。シリーズ完結は残念ですが、今後も期待します。2018/06/25
mariya926
150
あぁ、ついに読了してしまいました。新しい本をお勧めしてくれるだけでなく、書定員の成長物語、お仕事小説、恋愛小説を兼ね備えている素晴らしいシリーズでした。100万回生きたねこは読む人によって捉え方の違いを楽しめましたし、アニメで見たことがあったので避けていた銀河鉄道も読んでみたくなりました。北村薫さんの本も、もっと色々読みたくなりましたし。栖川さんの最後の部分の差し入れは凄いですね!!そして恋愛下手の主人公と店長さんのここからが気になるんですが(^_^;)丁寧に恋愛について書いて欲しいところです!!2020/09/08