出版社内容情報
実在の人物を主人公に据えた、人気時代作家の意欲作、シリーズ開幕!
内容説明
東洲斎写楽を世に出し、浮世絵で一世を風靡した蔦屋重三郎。写楽や喜多川歌麿らの浮世絵、恋川春町や山東京伝らの黄表紙、洒落本、狂歌本などを精力的に刊行し、多くの話題作を世に送り出した江戸の出版王・蔦屋にはもう一つの顔があった。人気戯作者の朋誠堂喜三二は佐竹家江戸詰の刀番である。その佐竹家上屋敷の一室で、家臣の鴨志田昭之進が何者かに殺された。遺体の傍には一枚の絵が投げ出されていた。喜三二はその絵を蔦屋に見せ、知恵を借りようとするが…。実在の人物を主人公にした、人気作家による書き下ろし新シリーズ、いざ開幕!
著者等紹介
鈴木英治[スズキエイジ]
1960年、静岡県沼津市生まれ。明治大学経営学部卒業。1999年、第1回角川春樹小説賞特別賞を「駿府に吹く風」で受賞(刊行に際して『義元謀殺』と改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
90
蔦屋重三郎事件帖「江戸の出版王」1巻。う~ん?読み進めてもなかなか重三郎さんが自身が出てこない、結局直接事件に関わっていくのではなかった、次巻こんな感じなのでしょか?2017/11/23
優希
48
蔦屋重三郎の名前こそタイトルにあれど、登場は少ないです。ちょっと期待外れでした。今後はもっと活躍するのでしょうか。2023/02/21
ベルるるる
21
「蔦屋重三郎事件帖」というタイトルに惹かれて読む。でも蔦屋は、ほとんど出てこず残念。2018/12/03
深青
16
鈴木さんは初読み。江戸の出版業界が舞台。実在の人物が出てくるので、実はこうだったのかも!?って思いつつ読みました。面白かった!続きがとても楽しみです。2017/08/30
サケ太
15
題名にある蔦谷重三郎は探偵役であるものの、少ししか出てこない。物語は、佐竹家江戸詰の刀番であり、人気戯作者の朋誠堂喜三二ーー平沢常富の視点で進む。様々な難事が降りかかり、それを愛洲陰流で払って行く。だが、謎は刀で払えない。蔦谷重三郎の頭の回転は凄まじい。軽快な文章で、自然と読める作品。本格的にミステリーしてくるのは次巻からか。2018/05/20