内容説明
生と死の境目にある「街」の不思議なレストラン“食堂つばめ”。ここで食事をした人は、生きる力を取り戻し、生き返ることができる。ところがこの店の料理人・ノエに、小さな変化が起きはじめていた。一方、死に限りなく近い人だけがやってくるはずの「街」に自由に出入りでき、店の常連となっている食いしん坊のサラリーマン・秀晴は、妻・柊子の出産を控え、父親になる日が近い。それなのに、秀晴はなぜかノエの変化ばかりが気になって―。大好評「食堂つばめ」シリーズ、切なくも心温まる最終回!
著者等紹介
矢崎存美[ヤザキアリミ]
埼玉県生まれ。1985年、星新一ショートショートコンテスト優秀賞を受賞。1989年に作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
116
完結編?。今回は食事シーンよりもノエがメイン?。美沙の今後も気になるのでまたいつか後日談出してもらえるのを期待します。2016/11/29
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
72
あぁ~、猛烈にお腹が空いた。。。ノエの作る料理をお腹いっぱい食べたい!シリーズ最終話ということで、どんな展開になるのかと思いきや、そういう感じなのね!?なんだか、複雑過ぎて、逆にすんなり受け入れたわ(笑 とにかく、良かった。ナポリタンに玉子サンド、他にもおいしそうなものが食べたくなってきたので、早く帰ろう。綺麗なちらし寿司は、食べたいというよりも、むしろ見てみたい一品。これだけ食欲があるのは、「生きたい」という証拠で、誠に喜ばしいことでござる。2017/08/09
ぶんこ
62
終わってしまいました。現世では行かれないつばめ食堂なので、せめて寝るときに空想しては暫く楽しめそうです。ケーキ型で作るちらし寿司が美味しそうで食べてみたいけれど、自分では作れそうもありません。キクさんから続く「食いしん坊」一家の家系図が嬉しいです。血は繋がっていないけれど柊子さんも食いしん坊なので、美味しい物の味は美沙ちゃんにも引き継がれそうですね。美沙ちゃんが主人公のお花を読みたくなりました。2017/06/27
hirune
60
最終巻です。優しい終わりかた、みんなの望みだった過去を取り戻したノエさんと話すことができて良かったですね^^でもこの最後は秀晴を甘やかし過ぎじゃないかなぁ?そのうち キクさんやりょうさんも秀晴の子供や孫として生まれ変わってくるかもね?2017/11/22
優希
42
最終巻になってしまいました。ノエはいなくなってしまったけれど、食堂つばめは秀晴の近くに今日もあるのです。2023/12/06