内容説明
師走を迎え、火盗改役・山岡景之は、家臣で影同心をつとめる忍び「影火盗組」を連れ、浅草寺の歳の市に来ていた。その折、境内奥で大鳥居に逆さ吊りされ、こと切れていた男を目の当たりにする。火盗管轄の事件ではないものの、景之はひどく残酷な手口に胸騒ぎを覚えていた。そんな中、奥州仙台・伊達家の上屋敷で火事が起こり、付け火の疑いがあるという。景之は、「影火盗組」の中でも優秀で信頼を寄せる光之進に、早急に伊達家屋敷に忍び込んで中を探るよう命じたが…。主君に忠誠を尽くし、技を駆使して命を賭ける甲賀の末裔たちが、悪辣な事件に立ち向かう!大好評シリーズ第二弾。
著者等紹介
鳴神響一[ナルカミキョウイチ]
1962年東京都生まれ。中央大学法学部卒業。2014年『私が愛したサムライの娘』(受賞時タイトル『蜃気楼の如く』)で、第6回角川春樹小説賞を受賞しデビュー。同作品にて、2015年第3回野村胡堂文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たち
31
光之進の過去に涙しました。やっぱり、この本の中では彼がイチオシですね。殿様に嫉妬しちゃう奥方も、ちょっと可愛かった。そして渚に特に懐いているけど犬の黒丸もはずせない。今回は黒丸が大活躍ですよね。この本、なかなか脇役が魅力的です。2023/02/21
読書好き・本屋好き堂
4
火盗改役・山岡景之は、家臣と妻の美里とともに、浅草寺の歳の市に来ていた。 その折、境内奥で大鳥居に逆さ吊りにされ、こと切れた男と遭遇する?! その酷く残酷な手口に胸騒ぎが! 家臣の光之進も何やら思い悩んでいる様子。 今回も忍者の戦いにドキドキが止まらない😆 それに、景之がカッコいい〜🤭 もう我慢が出来ず、最終刊を読み始めました✨ 最後まで楽しもうと思います🎵🥷2023/06/30
ICHI (atomic)
1
噂には聞いていたが「黒脛巾組」と申す者たちを抱え続けていた伊達家。黒脛巾組といえば、伊達政宗が創設したと言われる忍者集団である。この宝暦の世に実在するかどうかも知らされていなかった… 面白い。光之進の過去も垣間見れ良い2024/01/28