内容説明
若旦那修業が始まって半年が経ち、金貸しの仕事にも慣れてきた新五郎。そこへ、意外な客が訪れた。依田半之助はつましくも安定した暮らし向きのはずだったが、なにやら差し迫った気配。立て続けに借りた五両の金は、果たしてどこに消えたのか―(「桶の金魚」より)。ほか、全三話を収録。「店の繁昌は、客の繁昌と共にある」。そんな亡き兄の言葉を胸に奮闘する主人公を通して、市井の哀歓を濃やかに描く。シリーズ感動の完結。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。國學院大學文学部卒業。平成2年、「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
59
再読。このシリーズの設定は好きだからもう少し続いて欲しかったなあ。本の整理中にまた読み返してしまった。こんなことしてるから整理が捗らないんだよね…2021/03/09
ひさか
2
2015年11月刊。文庫書下ろし。シリーズ3作めにして、最終巻。全てがうまくいきそうな大団円で安心しました。もう少し続くのかなと思いましたが、良いところかも知れません。うまい終わり方です。2016/01/28
ぺしみち
1
まるく収まってよかったよかった。2016/08/04
snowflake
0
「己の気持ちのために、他人に嫌な思いをさせてはなりません」 2023/06/03
つめ
0
面白い設定だからもう少し読みたかった。もうとっくに終わっていいようなのが続いてるのにね。2019/01/22