内容説明
芸者の幾富士が、呉服屋「京藤」たっての希望で、身体の不自由な京藤の一人息子・伊織の世話をするようになって早八ヶ月近く。白金の寮で、可憐な花たちに囲まれておだやかな日々を過ごす二人のもとに、ある日、伊織の母・芳野が訪ねて来て…(「名残の扇」)。他に、謎のお客からの予約に、立場茶屋おりきで起きた騒ぎの顛末を描いた「一流の客」を含めた全四篇を収録。あつい真心にあふれる立場茶屋おりきを舞台に、品川宿に生きる人びとの情と絆をこまやかに綴る大人気シリーズ、感動の第二十二弾。
著者等紹介
今井絵美子[イマイエミコ]
1945年、広島県生まれ。成城大学文学部卒業。画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。98年「もぐら」で第16回大阪女性文芸賞佳作。2000年「母の背中」で第34回北日本文学賞選奨。02年、第2回中・近世文学大賞最終候補作となった『蘇鉄のひと玉蘊』を郁朋社より刊行。03年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
112
立場茶屋おりき「一流の客」22巻。今回は何かしら過去に出てきた登場人物に関連する、振り返りその後の様な筋書きでした、懐かしく又ほろりとさせられたり、おりきさんと巳のさん将来がハッキリしたので次巻あたり最終巻になるのかな?2016/02/23
Walhalla
36
『立場茶屋おりき』シリーズの22作目です。達吉さんの粋な計らいによって、女将おりきさんと巳之吉さんの関係がはっきりしたまでは良かったのですが、その先は、期待していた展開とはちょっと違っていました。世間体を気にするあたりが、なんともお二人らしいと言えばそうなのですが、今後急展開があるのかどうか、最後までお楽しみですね。2020/09/14
はにこ
35
それにしてもおまきはつくづく可哀想なオナゴだなぁ。お京ちゃんと仲良くなれたのは良かったけどねぇ。幾富士はこれで良かったと思う。芸者辞めて介護職のままっていうのはちょっとやっぱりね。。おりきと巳之吉は結局そんな感じかぁ。大人なんだね。2022/02/19
ドナルド@灯れ松明の火
13
明らかにテーマ・ネタ切れ感が出てきた。過去の登場人物に関する現在を描くのが中心になって来た。過去話のコピペは相変わらず。2020/10/06
mikipon
13
おりきさんと、巳之吉については大番頭さんと同様モヤモヤしていたので、はっきりして良かったなーと。でも、あまりにストイックすぎる。このまま、ずーっと続いて、代替わりしたら、老後は二人で・・・っていつまで続くんだろう?2015/12/05
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