内容説明
甲虫を守護神に持つ少年戦士・ジローは、従姉妹ランを愛してしまう。禁忌を破ってその想いを遂げるため、ジローは、女呪術師ザルアー、“狂人”チャクラとともに失われた宝石「月」を求めて旅立った。異形の怪物たちの跋扈する地を経て、三人は「空なる螺旋」を目指す。旅路の果てで知る人類の運命と世界の謎とは?SF的想像力の極限を描き切った鬼才の最高傑作が新装版で登場!
著者等紹介
山田正紀[ヤマダマサキ]
昭和25年名古屋市生まれ。明治大学経済学部卒。49年、『神狩り』で作家デビュー。52年『神々の埋葬』で第4回角川小説賞、57年『最後の敵』で第3回日本SF大賞を受賞。平成14年『ミステリ・オペラ』で本格ミステリ大賞と日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
友和
15
異世界ファンタジー小説だと思ったら、SF小説でびっくり。そして真相が明かされてまたびっくりでした。2015/04/02
きっちょ
6
表紙と題名から軽目の話だろうとあなどっていたが、いやはや、とても骨太なお話でした。こういう世界観、好きだわあ。2015/02/23
ろまりお
6
題名がこれだし、導入があまりにご都合良すぎて、チンケなヒロイックファンタジーかと思ったら。。。 いやいや骨太な物語。ラスト、そっちかぁ・・・2015/02/20
ぎすけ
5
自分の従妹に道ならぬ恋をしてしまった、戦士ジローが、彼女を手に入れるべく、月(ムーン)という宝石を探す旅にでる。彼の前に待ち受けるものは、旅を共にした仲間たちとの行方は、SFは得意ではないが、話としてなかなか惹かれる話ではあった。2020/01/07
きっちょ
5
ストックホルムから日本に帰る飛行機の中で。やはり骨太。おもしろい。2018/04/13