内容説明
直心影流の継承者を決める大仕合から四年。三田に剣術道場を構える峡竜蔵は幼馴染である綾を妻に迎え、その翌年には長男・鹿之助を授かっていた。順調に門弟も増え、賑わいを見せる峡道場。そんなある日、綾は、竜蔵が幼い頃から生活の面倒をみてきた内弟子・雷太の様子にどこか翳りがあることに気づく。いつもは明るく道場の人気者、雷太の変化の理由とは…。夫となり父となっても己が剣の道を生きる峡竜蔵が、今度は信愛する弟子たちを厳しく温かく育てていく―。大好評「剣客太平記」シリーズ、新たなる始動。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。その後フリーとなり、テレビ時代劇の脚本を手掛け、現在も数多くの舞台作品にて脚本家・演出家として活躍する。2010年小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
116
新・剣客太平記「血脈」1巻。新がついて再び登場、いきなり竜蔵と綾の子供数えで3歳の息子鹿之助君が登場面白いですね、大人になった竜蔵さん少し丸くなり剣術もさることながら言葉巧みな攻めが目立かな次巻も楽しみです。2015/05/17
ドナルド@灯れ松明の火
14
剣客太平記新シリーズ開始。竜蔵と綾が結ばれ子供が出来ているところから、始まっている。読み慣れた展開で安心して読み進むことができる。家族のできた竜蔵の振る舞いが徐々に変わっていくんだろうな。 お薦め2020/08/02
chacha
13
新シリーズ開始。前シリーズから4年。竜蔵は綾を妻にむかえ息子鹿之助を授かっていた。道場も入門者が増え順風満帆。控えていたおせっかいやら人の世話も復活。綾がまたそれを認めて時に助けをするのがほほえましい。気になっていた猫田犬之助と再び会うことができ これからの付き合いも続きそうで面白くなりそう。2020/12/07
ニッキー
12
本巻から買っていたのですが、剣客太平記から読み始めて良かった。 あれから4年、綾坊が妻となり鹿之助と言う息子まで生まれていた。 みんなそれなりに歳を取り、また新たな話が続いて行く。 当分また楽しめる。2018/12/27
Totchang
10
図書館で新シリーズ7巻を借りてきました。表紙絵では竜蔵の家族である妻と息子を描いています。表題は4話から選んだのではなく、全体のテーマとしてつけたのでしょうか。肝は第四話「立会人」です。男ばかりの剣豪小説に、それぞれの連れ合いである女性の連携を色濃く反映した作品になっています。続きが楽しみです。2018/10/18