内容説明
未知の素粒子発見を目指して建造された巨大加速器“むげん”。だが、竣工後に新発見の成果を出せないことから、事業仕分けされるとの噂が流れた。大学の恩師である鳩村由子より、仕分け回避の相談を受けた綿貫基一は、設計者の天才少女・穂瑞沙羅華を訪ねる。沙羅華は、「新発見は難しい」といいながらも、“むげん”のために、一肌脱いでくれるらしい。彼女の設計した量子コンピューターに、仕分け回避の案を出させるというのだが…。『神様のパズル』の続編シリーズ、待望の第三弾。
著者等紹介
機本伸司[キモトシンジ]
1956年、兵庫県宝塚市生まれ。甲南大学理学部(現理工学部)卒。出版社、映像製作会社を経て、1993年、フリーランスのPR映画ディレクターに。2002年、『神様のパズル』で第3回小松左京賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ソラ
32
物理学のことは全くわからないのでどこまでホントのことでどこからがSFなのかわからないけど面白かった。追いかけるほど遠くなっていくサラカと教授がが上手いことまとまっていった最後のシーンはなかなか。2013/11/05
木村 武史
26
まあまあでした。「神様のパズル」のシリーズ4作目。カバーイラストから想像されるような話ではないです。序盤で物理学的な会話が延々と続くので、そこで挫折する人がいるんじゃないかと。それから、重ヒッグス粒子って、あったかなそんなの?って思ったけど架空の物質かい!最初に書いておいて欲しかった。ずっと気になってしまった。あいも変わらず自分勝手な主人公にちょっとイライラしましたが、最後はうまく収まった感じ。話があんまり長くなくて良かった。2020/07/16
hnzwd
22
神様のパズルシリーズ第三弾。沙羅華が設計した巨大加速器むげんが事業仕分けされそうに。回避策を問われた量子コンピュータが導きだした答えは、、、沙羅華アイドル化計画!!TOEを求めるというシリーズ通じての目標も、二人の仲も?それほど進展なし。続編に期待。2013/07/06
TAMA
13
2013年28冊目読了。デビュー作よりずっと読んでいますが、どこに行き着くのやら(^^;)前半と後半とでは主人公の心情が一気に変わりすぎて、結構重要なポイントをそんなにあっさりクリアしちゃうのかと拍子抜けもありました。次作以降で安定傾向に入った主人公が、どう当初の目的にアプローチをしていくのかだけは楽しみです。2013/06/08
ひさか
12
課外活動シリーズの3巻め。半分くらいまではドタバタな描写が続き、ちっとも面白くなかったのですが、それをすぎるといつもの沙羅華と綿さんが登場してきました。立ち上がりが、遅いぞ。2014/06/08