内容説明
芝界隈を仕切る香具師の元締・清兵衛は、古くから付き合いのある浪人・五十嵐左内と久しぶりに顔を合わせた折に、竜蔵の命が狙われているとの噂を聞く。驚きと不安を隠せない清兵衛は思わず竜蔵にその噂を伝えてしまうが、剣の道を極めようとする男に動揺は全くみられなかった。しかしその蔭には、剛剣かつ破天荒であった亡き父・虎蔵の因縁が深く関わっていて…(「第三話 返り討ち」より)。直心影流・峡道場の弟子も増え、たくましく成長した若き二番弟子・新吾も大活躍。年を重ねても変わらない竜蔵の真っ直ぐな心が人々を惹きつける、大好評青春剣客小説、シリーズ第六弾。
著者等紹介
岡本さとる[オカモトサトル]
1961年大阪市生まれ。立命館大学卒業後、松竹入社。松竹株式会社90周年記念新作歌舞伎脚本懸賞に『浪華騒擾記』が入選。その後フリーとなり、『水戸黄門』『必殺仕事人』『剣客商売』などのテレビ時代劇の脚本を手掛け、現在も数多くの舞台作品にて脚本家・演出家として活躍する。2010年小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
62
新たな弟子が加わり竜蔵にも落ち着きが⁈その分ドラマ感が増えましたね。面白かったです2021/04/16
とし
27
第六巻、待望の新弟子入門と新吾の成長と活躍、網結の半次探索の連携と知恵者(竜蔵の後見人)竹中庄太夫の影の活躍、また一回り成長した主人公峡竜蔵ますます面白くなってきた次回の成長が楽しみ。2013/10/27
ドナルド@灯れ松明の火
16
今編は、様々な剣客たちの人生模様が描かれるが。竜蔵はどこまでも真っすぐにそして優しい。「十五の乱」では親子の仲違いを弟子新吾を通してけりをつけさせた。 ただ笠原監物の黒い影がちらつくのが気になる。 お薦め2020/07/13
ニッキー
13
大人になって来た峡竜蔵。新たに弟子が二人増え、恨みも買い殺し屋に狙われもする。 話が一巡した証拠でもある。 竜蔵二世も育ちつつある。本当の二世は、まだまだ先の話か。 真っ直ぐにしか生きられない武士がここにいる。2018/12/11
chacha
11
シリーズ6、ますます竜蔵のことが好きになってきました。新たに二人も弟子が増え、新吾にも喧嘩指南の弟子ができた。しかし、竜蔵は、、新吾に注意したにもかかわらず自分が辛抱できなくなるなんて、そこが竜蔵らしいといえばそうなんだけど。清兵衛にも好かれてるし。お才もすごいねえ。さらわれても、竜蔵を信じて動じないね。峡道場はまだまだおもしろくなりそうです。2018/11/15