内容説明
心に疵を抱えた人々を、「おりき」が温かく迎える。蜜柑、蕪粥、鰤しゃぶ鍋…冬のご馳走と優しい人情が胸に染みる、大好評シリーズ第十三弾。
著者等紹介
今井絵美子[イマイエミコ]
1945年、広島県生まれ。成城大学文学部卒業。画廊経営、テレビプロデューサーを経て、執筆活動に入る。98年「もぐら」で第16回大阪女性文芸賞佳作。2000年「母の背中」で第34回北日本文学賞選奨。02年、第2回中・近世文学大賞最終候補作となった『蘇鉄のひと玉蘊』を郁朋社より刊行。03年「小日向源伍の終わらない夏」で第10回九州さが大衆文学賞大賞・笹沢左保賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
68
立場茶屋おりき「泣きのお銀」13巻。使用人やあすなろ園の子供たちもにも、人を思いやり互いにいたわり、助け合う気持ちがだんだんに芽生えつつあるのかな、毎回良いお話だと思います。言葉には最初は戸惑ったがなかなか味があり違和感がなくなってきた気がします。2014/06/20
Walhalla
39
『立場茶屋おりき』シリーズの13作目です。泣きのお銀は、亀蔵親分とは因縁の仲だったようですが、あすなろ園の様子からして、お銀さんも謙吉さんも、子供たちにとっては良い出会いになって良かったですね。さて今作では、女将おりきさんと巳之吉さんの距離が大接近しますが、この後どのような展開になるのでしょうか。次作も楽しみです。2020/07/16
はにこ
33
泣きのお銀というスリとの出会い。それによってあすなろ園の子供たちに新たな知識が広がる機会が得られる。そして巳之吉に縁のあるという子供が現れ、あすなろ園に子供がまた増える。どんだけ収容できるんだ、この養護施設。おりき、巳之吉に進展があったのは良かったね。もう良い大人なんだからさっさと。。とは思うけどねぇ。こうめ、好きになれないのよねぇ。何か仕出かすと思ってたよ。みずきちゃんが可哀想。。おまきの今後が楽しみ。頑張れおまき!2021/08/17
ドナルド@灯れ松明の火
16
本作から、半返し縫いみたいに登場人物の過去の経緯を簡略に記載するようになってきた。わかりやすくなってきた。2020/09/22
ケイプ
14
おりきシリーズももの13弾になるんですね。おりきの人の良さと物事にあまり動じないおりきの姿は相変わらずです。でも今回は巳之吉との事でちょっと変化があったかな。関係ないけれど、宇江佐真理さんの『泣きの銀次』に似てるよね、タイトルが。2014/11/02
-
- 和書
- もっかい!