内容説明
京浜運河から男の遺体が引き上げられた。男は、宗教法人・光心会の青年部部長・青木大輔。これも極楽の道と光心会の遺恨なのか?駆けつけた鹿取警部補は、現場を去った後、三好組を訪ねた。一方、警視監・田中一郎の特命を受けて、一年あまり身を潜めていた公安の螢橋警部が、再び表の世界へ現われた。二人の覚悟と意地が、怒りの銃弾とともに闇を切り裂く…。書き下ろしで描く大人気隠れ公安シリーズ、完結篇。
著者等紹介
浜田文人[ハマダフミヒト]
1949年生まれ。高知県出身。関西大学法学部卒。フリーの記者として新聞、週刊誌等に寄稿。2000年、処女作『公安捜査』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くりのすけ
4
大好きだったシリーズだが終わり方に消化不良感が残った。警察組織に巣くう某宗教問題に決着を見るのだが、やっぱりすっきりいきませんね。実際の警察もそうなのであろうかと考えさせられた。まだまだ鹿取と蛍橋シリーズは続いて欲しい!!2012/02/21
なあちゃん
3
久方ぶりに蛍橋警部がもどってきて、鹿取警部補も三好の助力を得て、警察組織の腐敗に立ち向かう、警視監、田中一郎の特命に奮闘する、シリーズ完結編。 宗教がらみは、どの世界でも難しい問題を増やすので、決着といっても、あまり、すっきりとはしない。2014/03/29
ながはな
2
「決着」っていう位だから感想以外書くとネタバレになってしまうので、感想だけ。面白いんだけどモヤっと感があった。児島ももっと登場シーンがあっても良かったし、変に「そこで鹿取が見たものは!」で次の異なるシーンに移ったりする、最近のテレビ番組的なうざい演出とか・・・全体は好きなのに最後の最後でこれかい!って思っちゃった。もっとこのメンツで続けてもらわないと不満が残るラストでした。2012/01/07
まろ
1
ほたる復活。鹿取との連携がいつになるのか、ハラハラして読んだ。しかし、このシリーズ、やくざ無しでは解決できないのか。これはこれでいいけどさ。2012/07/08
Littleubu
0
本書で一連の事件は一段落。こういった話にありがちな、無理矢理に主要人物を消すといった事もなく気持ちよく読了。後半は大分駆け足の感があるけど、クライマックスは意外とこんなものかなという感じもする。2012/08/09