内容説明
新宿歌舞伎町のホストクラブ「夜騎士」。ここは、様々な女たちが刹那の愛を求めて訪れ、金が紙きれのように消費される幻の楽園。ある日、ナンバー1ホストの心に、勝負を挑むホストが現れた。彼―六本木のナンバー1ホストだった流華は、心とは正反対のやり方で売り上げを伸ばしていく。愛と欲望うず巻く闘争の果てに、ナンバー1の座をつかむのは誰なのか?眠らない街・歌舞伎町を舞台に描く、傑作長篇小説、待望の文庫化。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
コンサルタント業務を営む傍ら執筆活動を開始し、98年に『血塗られた神話』で作家デビュー。ノワール作品と純愛小説を描きわける独自のスタイルで支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
270
過去に読んでた。新堂版水商売物語は、客の奪い合いからラストのボトル追加合戦と、流れは読まなくてもわかっているし、そこまで熱い展開にもならないのも重々承知なのに、何故かたまに読みたくなる中毒性がある。それにしてもまぁベタな展開で予想の斜め上を行くところは一行もない。漫画『夜王』を読んでた人たちが、解雇主義で手に取るだけの一冊。それにしても、彼女が相手側のホストについて借金しまくってボトル入れまくって、それでも本当は好き、という展開は意味不明。2020/09/22
chiseiok
43
売れっ子作家さんを借本で初読、歌舞伎町ホストの世界のどーしたこーしたのおはなしです。以下あくまで個人の感想です❤️[良いところ]とにかく読み易いところ。ストーリー展開に全く興味がわかない、途中でやめても全然構わない気分なのに、何か知らんけど最後まで読み切ってしまえるところ。[悪いところ]面白くないところ。マジおもろいよ!と天真爛漫に貸してくれた友人に何と感想を返せば良いのだろう…。でも偉大なるドン・ペリニヨンも自分の見つけた変なワインが、未来の極東の島国でこんな飲み方されるとは思ってなかっただろうなぁ笑。2021/04/15
ブライアンズアワー
4
序盤は面白かった。ホストらしくないホストが、どうやって脅威の新人と戦っていくのか、と期待して読んでいたら・・・。中盤から後半はほとんど読み飛ばし。この作家さん最初は面白いんだけどね・・・。2017/04/19
Pochi
4
ホストの熾烈な戦い。しかし、こんな世界が繰り広げられているのか、ホストクラブって。少々オーバーだろうけど。2014/12/15
Naotoshi Asamizu
3
正直、新堂冬樹さんらしさの闇が少ないかな。なにか中途半端で残念かな。2014/10/30