内容説明
中学1年の頃、ばあちゃんちに家出したオレは、押し入れの中で拳銃を見つけてしまい…(「ばあちゃん」)。昔、派手にやり合ったパクヨンオの弟に久しぶりに会った。兄ちゃんは広島の刑務所におるという…(「パクヨンオの弟」)。東京で広告業界に入ったオレは、心を入れ替えたつもりだったが、やはりケンカは止められない…(「グー」)。各紙誌で大絶賛され、自らメガホンをとって映画化される「ハードロマンチッカー」の外伝。グーとその仲間、家族や刑事たち9人の、暴力的で切ない物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まこ
2
☆☆☆本編に出てくる親族や友達、刑事たちとの交流をオムニバスに詰め込んだ外伝。シンナー中毒の安田の話は知っていたけどやっぱ辛い。グーが上京して好青年ぶるがやはり根底は変わってない。時代もあるけど、受け入れる側の度量も大事だよね。2024/01/06
えいじゅ
1
こんな人生もあるんやねぇ 哀しさと痛みも山盛りなのに ちょっと羨ましいのは 自分はこんなだけどこんな自分が好き!って感じがするからかしらん。本編未読なもんでトライしてみますっ2012/06/07
QP
1
本編より冷静なんだけど、主人公の気持ちが若いというか…人間らしいというか(笑)脇役だった人物たち…当たり前だけどみんなそれぞれ事情があるんだよなぁ。もう一回本編読み返してみようかな。2011/11/29
削りくず
0
登場人物を忘れないうちに、と思って急いで読んだけどもう忘れ掛けていた(笑)。本編の過去・未来の話が書かれていて面白い。喧嘩の場面で、主人公が相手の強さと自分の強さを分析して敵前逃亡したり、相手にやられることも多かったりと、強がったり飾ったりしない所が好き。東京での話では、本当の自分を曝け出す勇気と、それを受け入れてくれる環境が羨ましかった。2017/10/16
Teddy
0
外伝という部類では有るが、獰猛なエッセイ集です。感慨深い内容が短編で記述されている。自分の知らない人生を幾回も味わえます。2012/01/10
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