My First Lizzi マイ・ファースト・リチ―上野リチのデザイン

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  • サイズ A5変判/ページ数 185p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784861528736
  • NDC分類 757
  • Cコード C0070

内容説明

19世紀末ウィーン生まれ。京都へやってきたデザイナー、上野リチ・リックスのデザイン・ファンタジー。待望の入門書!

目次

Lizzi’s work
Idea Flow
エッセー
幻の邸宅 比燕荘
リチが語る、ウィーン工房の思い出
先生としてのリチ―受け継がれるウィーン工房の精神

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ルピナスさん

60
私は主に文様・テキスタイル・織物に出会いに美術館を訪れるのが好きです。上野リチ。展覧会期日終了前ギリギリで訪れる事ができました。彼方からも此方からも沢山の「かわいい」の声。それ以外のボキャブラリーはないのかという位に何を見てもその表現に集約されてしまいます。けれど、上野リチが作品を生み出したのは、二つの世界大戦があり、物資は不足し女性デザイナーに対する風当たりも強かった時代。そんな中でこんなにもファンタジー・歓び・自由に溢れ、色鮮やかで手に取って浮き浮きする作品を生み出していたとは。本書は宝物の一冊です。2022/05/26

シフォン

38
4月に訪れた「上野リチ展」が良かったので、この本で再確認。実はこの展覧会で初めて上野リチさんのことを知った。この時代に日本とウィーンで仕事をしたり、夫の伊三郎について群馬や満州でも仕事をし、戦時下も切り抜けたなんてすごい。リチさんの作品は、ファンタジーだけど素朴、華やかなのに落ち着いている、可愛らしくて上品な印象を受ける。「そらまめ」「クレムリン」「野菜」がお気に入り、七宝の飾り箱(馬のサーカス」、絵巻物(ウィーンのクリスマスの光景)も素敵。日生劇場の地下レストラン「アクトレス」みたかったな。2022/08/27

moonlight

35
春先に三菱一号館美術館で鑑賞した「上野リチ展」を思い出しながら。ウィーンに生まれデザイナーとして工房で活躍し、後に日本人と結婚して京都でも作品を残している。染織、壁紙、装飾品、七宝、その他ジャンルは多岐に渡るが、共通点はとにかく「可愛い」。今、巷に溢れている可愛い雑貨類やプリント生地は全てリチさんの模倣なのではないかと思うほど多くのデザイン画や作品を残している。装飾の施された邸宅など現存していないのが残念。美術館に行ったのもたまたまポスターを目にして興味を持ったのだが、すっかりファンになってしまった。2022/06/30

くさてる

29
いまより130年前のウィーンに生まれ、日本人男性と結婚し、日本に渡って活躍したデザイナー、上野リチの作品を紹介したもの。初めて知った名前でしたが、テキスタイル、壁紙、七宝、アクセサリー、室内装飾とそのデザインの幅は広く、どれもが可愛らしく、美しく独特で、とても楽しく眺めました。2022/11/19

ゆか

25
上野リチ展の復習として。そらまめの壁紙とマッチ箱カバーが好き。工房で制作させてほしいと頼み込むリチに、はじめは驚き断った稲葉七宝は、熱心さに根負け。リチは、作品作りのために週に数回、一年にわたり工房に通ったそうだ。満州での滞在を絵巻物にしたものは、伊三郎による詩が添えられている。ウィーンのクリスマスの光景も、絵巻物に仕立てており、ツリーを抱えて歩く人々の様子が良い。村野藤吾設計の日生劇場地下の旧レストラン「アクトレス」や、邸宅「比燕荘」(1987年邸宅内でリチ展開催)など、解体される前に見てみたかった。2022/03/26

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