内容説明
田舎くさい町に、いやいや引っ越してきた鮎子。けれどおせっかいなアネゴ、小生意気な美月、モデルのリリィという仲間に囲まれて町での生活に馴染んでいく―。14歳の小さな世界で起きる数々のドラマと少女の過剰な自意識をガールズ小説の名手が活写。誰もが通り過ぎた時代の、恥ずかしくも懐かしく、切なくも愛おしい瞬間を詰め込んで、あらゆる世代に贈る青春小説。
著者等紹介
吉川トリコ[ヨシカワトリコ]
1977年生まれ。2004年「ねむりひめ」で第3回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞・読者賞をダブル受賞。受賞作を含む『しゃぼん』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモ
52
14歳の少女たちの話。まだスマホがない時代の話で、色々起きる出来事もネットでの悪口がないぶん分かりやすくて、これはこれでいい時代だったなと思う。田舎に越してきた鮎子は一人で昼休みを過ごしていたが、面倒見のいい学級委員のアネゴに色々と助けられる。直球で嘘がない美月、モデルのリリィと中学2年という時を過ごしていく。好きな男の子と両思いになるのがこわいこと、親の事情に振り回されてしまうこと。14歳という子どもと大人の中間くらいの子の揺れ動く心情が、なんだかまばゆい。今はもう遠い中学校時代を思い出した。2022/01/08
えりこんぐ
34
いいねぇ中2女子! 読みやすくて面白かった。もうアラフォな私でも当時を思い出せたのは、(たぶん)名古屋近郊設定になってるから(*≧з≦) 似たようなこと、本当にやってたよ。。なんだかんだあっても、登場人物たちがすごくかわいく思えた(*^^*)2016/10/17
巨峰
30
これまでに読んだトリコさんの小説の中では一番お気に入り。おちついているし〜。都会から田舎へ越してきた14歳の少女の一年を描く。その友達たちも、魅力あるんだな。これが2013/08/10
ソラ
29
A:リアルな14歳の話。中学生の頃を思い出した。作品を読んでるといちいちそんなことあったなぁと思いで浸りました。まぁ自分は男子ですけど2013/05/06
そうたそ
27
★★★☆☆ 田舎に引っ越していった14歳女子がそこでの新生活に戸惑いながらも、徐々に友情を育んでいくという青春ストーリー。ガールズもののYAという感じで、ありきたりな話ではあるが、サラッと読めるし、こういうストーリーってやっぱり飽きないよなあと思う。地味っちゃ地味な話ではあるが、元気でキラキラしている女子中学生たちの青春を見ているだけで十分に面白い。2018/04/06
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