内容説明
「若旦那」といえば、道楽者の印象が強く、「幇間」といえば、歓楽の権化とも語られ、いわゆる日本人の「遊びの歴史」を語る上で重要なものである。しかし、「廓」という言葉と同様に、「幇間」「若旦那」といった言葉も、今日ではあまり耳にすることがなく、失われていく世界でもある。その面影を伝えるもののひとつとして、落語の存在が大きいといえる。その笑いと滑稽に満ちあふれた世界を堪能できる、当代柳家小三治「宗論」、五代目古今亭志ん生「つるつる」、八代目桂文楽「鰻の幇間」など十一篇を収録。時代を超えて魅了し続ける名人芸!!『古典落語』シリーズ“復刊”第四弾。
目次
湯屋番(月の家円鏡)
宗論(柳家小三治)
崇徳院(入船亭扇橋)
干物箱(金原亭馬の助)
山崎屋(三遊亭円生)
たちきり(三遊亭金馬)
宮戸川(三遊亭円窓)
山号寺号(三遊亭円窓)
王子の幇間(三遊亭円遊)
つるつる(古今亭志ん生)
鰻の幇間(桂文楽)
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